9月12日、「パラリンピアンがやってきた!子どもたちとの交流教室」を埼玉県三郷市立新和小学校で開催しました。
今回はブラインドサッカーの葭原滋男選手。葭原選手の詳しいプロフィールは、こちらをご参照ください
所属する「乃木坂ナイツ」チームメイトのゴールキーパー・藤井彬選手や、奥さんの葭原由美さんも同行しました。
新和小学校はつくばエクスプレス三郷中央駅から徒歩10分、全校928人の大きな学校。体育館で4~6年生426人が選手の話を聞いたあと、4年生154人がブラインドサッカーを体験しました。
午前9時40分、子どもたちが掲げるアーチをくぐり葭原選手が登場!
「おはようございます!」と元気いっぱいのあいさつから講演会がスタートしました。

「かわいそう」になりたくない

「普段はこの白いつえをついて、まわりに何があるか確かめて歩いています。」
葭原選手は目が不自由になったとき、障害が
あることで「かわいそう」な人になるのではなく、「以前と同じように人生を楽しみたい」とスポーツを再開したそうです。陸上競技と自転車競技でパラリンピックに出場し、メダル獲得の栄冠に輝きました。その後はブラインドサッカーでも日本代表に選出され、国際大会でハットトリックを達成するなど活躍。「チャレンジと失敗を繰り返して成功するうちに、失敗が面白くなりました。」子どもたちは真剣なまなざしで話を聞いていました。
講演後「ブラインドサッカーをしていて大変なときは?」と質問があり、葭原選手は「練習中にボールの位置がわからなくなったとき。足元にあってもわからず、30分くらい探したことがある」と話しました。

声かけの大切さを実感

10時45分からは4年生154人が前半・後半に分かれてブラインドサッカーを体験。
まずはアイマスクをつけ、15メートルほど離れたところから友達が呼ぶ方向へダッシュ!
そのあとはボールをけって3メートルほど先にあるコーン当てに挑戦。友達が伝える方向にけり命中すると全員で喜び合い協力してボールをける楽しさを実感しました。

子どもたちの感想は「怖かった」「声が聞こえて安心して走れた」などさまざま。葭原選手は「目が見えなくても、大きい声で呼んでくれると安心して歩くことができます。逆に何も聞こえないと不安な気持ちになります。今日から外で白いつえをついている人を見かけたら、ぜひ『こんにちは』でもいいので声をかけてみてください」と話しました。

選手プロフィール

葭原滋男(よしはら・しげお)選手
東京都出身、54歳
1992年 バルセロナパラリンピック 走り高跳び4位
1996年 アトランタパラリンピック 走り高跳び(視覚障害者F10-11)銅メダル
2000年 シドニーパラリンピック自転車1kmTT金メダル(世界記録)、スプリント銀メダル
2004年 アテネパラリンピック 自転車スプリント銀メダル
2007年~ブラインドサッカー日本代表
2011年 ブラインドサッカーチーム「乃木坂ナイツ」創立

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