2024年7月16日、世田谷区立中里小学校(東京都)で、「交流教室 パラリンピアンがやってきた!」を開催しました。今回の競技は車いすバスケットボール。東京パラリンピックで史上最高の銀メダルを獲得した秋田啓選手、アトランタ大会から3大会連続出場した三宅克己さん、健常者の女子選手 和田実梨さんをゲストにお招きしました。

秋田選手は、身長190センチの体格を生かした力強いシュートやリバウンドで、ゴール下で活躍する選手。身長175センチの先生が高く掲げたボールも、車いすに座ったままでブロック!片輪を浮かせる技術を使うと、最高220センチまで届きます。

秋田選手は、高校卒業後の18歳のときにバイク事故に遭い、左足の切断と右足神経の一部まひという障害を負いました。20歳で車いすバスケットボールを始め、東京大会で初めてのパラリンピックに出場し、史上最高の銀メダルを獲得。現在はドイツのリーグでプレーしています。

『競技を始めたときは、日本代表やパラリンピック出場を想像すらしていませんでした。うまくなりたいと取り組んでいるうちに夢ができて、初めての海外・初めてのパラリンピック・初めてのメダル・初めての海外生活…と、夢を叶えることができました。僕は夢はあったほうがいいと思っています。みんなもやりたいことにチャレンジして、いろいろな夢を叶えてください!』

中里小学校のみなさんは秋田選手に積極的に質問をしてくれました。
『僕もバスケをしているのですが、うまくいかないときがあります。秋田選手は挫折したとき、どう立ち直りますか?』
『僕は挫折したことがないというか、挫折だと思っていません。うまくいかないときは、自分が成長できるチャンスなんじゃないかな。あきらめなければ、挫折じゃないと思います。』

他にも、
『ミスで落ち込まないです。そのために練習と仲間があるんだから。』
『もっと上手くなれると信じているから、いくら練習しても満足しないです。』
と朗らかに語ってくれた秋田選手。常に物事をポジティブに捉える姿勢が、夢を実現してきたカギなのかもしれません。

キラキラとした目で選手たちの話を聞き、元気いっぱいに車いすバスケットボール体験を楽しんでくれた中里小学校のみなさん、ありがとうございました!


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