2017年1月20日、障害者スポーツのトップアスリートが小学校や特別支援学校を訪問する「パラリンピアンがやってきた!子どもたちとの交流教室」を開催しました。
今回のパラリンピアンは、リオパラリンピックで銀メダルを獲得した、ボッチャ日本代表の杉村英孝(すぎむら ひでたか)選手と廣瀬隆喜(ひろせ たかゆき)選手。熊本市内の2校を訪問しました。 選手のプロフィールや、ボッチャについては、こちらをご参照ください

熊本支援学校・工夫しながらボッチャを体験

熊本支援学校と出水南小学校は道路をはさんで隣にあり、1981年から始まって1000回以上、遊びなどを通して交流を重ねています。当初は朝から両校の子どもが一緒にボッチャを体験する予定でしたが、インフルエンザの流行を予防するため、今回は別々に行うことになりました。

9時50分、まず熊本支援学校の小学部に所属する65人の子どもたちが大プレイルームに集合。選手は自己紹介をしたあと、高度な技を披露しながらボッチャを紹介しました。目標の近くに投げる「アプローチ」や、相手ボールにぶつけて遠くへ弾く「ヒット」、空中高く投げる「ロビング」など世界トップクラスの技を実演し、子どもたちは大きな拍手をおくりました。

その後は他のプレイルームも使いながら、子どもたち全員がいろいろな方法でボッチャに親しみました。ミニコーンの間を通るように投げたり、フラフープの輪に入れたり…。体を動かすのが難しい子どもも、 ダンボールで作った「ランプ」(小さな滑り台のような用具)とペットボトルのピンを使ってボウリング!ボールが狙ったところに行くと、ガッツポーズをしたり大きな歓声をあげたりして、大いに盛り上がりました。

出水南小学校・意外と難しいボッチャに熱中

その後10時50分から、出水南小学校の4年生144人が選手たちと交流。 村上コーチがボッチャのルールを説明し、選手がいろいろな技を見せます。「アプローチは目標の前に落とすように」「ヒットは転がして」など、そのコツも伝えました。

その後は4組に分かれてゲームにチャレンジ!一人が投げるたびみんなが一喜一憂し、勝った時は飛び跳ねて喜ぶ子どももいました。

5.6年生に高度な戦略を伝授

お昼休みの後は、5,6年生249人が体験。 真剣に取り組む子どもたちに、新井コーチは「相手の進路を邪魔するようにボールを動かすといいよ!」と戦略的なアドバイス。

投げることだけでなく、相手との駆け引きも楽しめるボッチャの魅力を伝えました!

体験後の質問コーナーではたくさんの手があがり、「ボッチャをしていて大変なことは?」との問いには2選手とも「仕事のあと練習すること」と両立の難しさを語りました。

また今回大人数で体験するにあたり、ボッチャのボールを提供してくださった、熊本の任意団体「ASE」 (Arts andSports for Everyone)の吉田祐一さんからは小学校へボール2セットが贈られ、子どもたちは 大喜びでした。最後はメダルを見せてもらったり、握手したりしながらお別れ。みんな「もう手を洗えない!」など感動している様子でした。

子どもたちの感想

■ボッチャで最後に負けてくやしかったから、また友達とやるとき勝ちたいです。(4年男子)
■試合会場に入った時は、障害者ではなく一人のアスリートとして扱ってくれるのが嬉しい、という話が印象に残った。(5年生女子)
■選手は、手足が不自由だったり、みんなとちがっていても、堂々としていて、カッコイイと思いました。自分でちょっとしたくふうでなんでもこなしているのは、すごいなと思いました。(4年女子)
■お金をためて、2020年は絶対東京へ応援しに行く。(5年生男子)
■障がいのことで困ってる人がいたら少しでも心をかるくしてあげられるようになりたいし、パラリンピックやボッチャの事を伝えたい。(6年生女子)

 

選手プロフィール

杉村英孝(すぎむら・ひでたか)選手 
1982年静岡県伊東市生まれ、34歳。日本代表キャプテン。BC2クラス
2012年 ロンドンパラリンピック出場 団体7位
2012、2013年度ボッチャ日本選手権 優勝
2016年 リオパラリンピック 団体銀メダル

廣瀬隆喜(ひろせ・たかゆき)選手
1984年千葉県君津市生まれ、32歳。日本代表。BC2クラス
2012年 ロンドンパラリンピック出場 団体7位
2006~2009年、2011年、2015年、2016年度 日本選手権優勝
2016年 リオパラリンピック 団体銀メダル

ボッチャは、ジャックボールと呼ばれる白いボールに向けて、赤・青それぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールにぶつけたりしながらいかに近づけるかを競う。ボールが投げられない人も、ランプ(滑り台のような勾配具)を使って、介助者に指示して方向や高さを変え、ボールを操ることができる。障害の種類によってBC1~BC4のクラスに分かれる。

開催リンク

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