パラリンピアンがやってきた!千葉市で開催しました
公開日:2017年7月21日
2020年東京パラリンピックで、シッティングバレーボール・ゴールボール・テコンドー・車いすフェンシングの4競技の会場となる幕張メッセ。
海浜打瀬小学校は、そこまで歩いていける最寄りの小学校です。
敷地外の間や教室と教室の間には壁がなく、非常に開放的な雰囲気があります.
7月6日、シッティングバレーボールのパラリンピアンたちが訪れ、子どもたちと交流しました。左から西家道代選手、長田まみ子選手、金木絵美選手、齊藤洋子選手、高砂進選手、竹田賢仁選手、佐藤詠選手、久保佳大コーチ、船戸奈津美コーチ、山田佐智子マネージャー、南麟模コーチです。選手の詳しいプロフィールや競技については、こちらをご参照ください。
10時35分から、3年生106人が体験しました。
一人ひとりの障害を紹介
「パラリンピックって知ってる人!」
女子日本代表の真野嘉久監督が質問すると、元気よく手が挙がりました。
まずは2020年、幕張メッセで行われるパラリンピック競技のことや、選手たちの名前を紹介。
監督が「たけちゃん」「まみちゃん」と紹介すると、子どもたちは友達感覚で呼びかけ、選手も笑顔でこたえます。
紹介が終わると、選手たち一人ひとりが障害を持った経緯を話しました。
バレーボール中のけが、病気、交通事故など、足の自由を失った経緯はさまざま。
選手が義足を見せると、後ろの方の子どもも立ち上がって熱心に見ていました。
中には、初めて義足を見て、泣き出してしまう子も…。途中まで脇で休憩をとりましたが、落ち着くとみんなの中に戻ることができました。
お話を聞いた後は、選手たちが足を使わない移動の仕方や、実際のプレーを見せました。
シッティングバレーの動きに挑戦!
子どもたちは準備体操の後、さっそくお尻をつけながら動く練習。はじめての動きにもすぐ慣れ、前後に器用に動きました。
いよいよボールに触れます。
まずは選手やコーチたちの周りを円になって囲み、トスやパスの練習。続いて時間内に何回続けられるか競います。
多くのチームが5,6回の記録というなか、1位の「ようこちゃんチーム」は21回と、先に体験した※4年生の最高記録に並びました!
男子VS女子・見ている子も大声で応援!
続いてクラスごとに、男子チーム対女子チームで5点先取の試合がスタート。
見ている他のクラスの子どもたちも「男子!男子!」「女子!女子!」と精一杯応援!
プレー中、一つのボールを何人もが一生懸命追いかける姿が印象的でした。
ラストは先生チームVS全日本チーム!
「ニッポン!」の大声援が起き、まるで2020年のパラリンピック会場の雰囲気。校長先生の入った先生チームも、子どもたちの声援にこたえ、ひっくり返ったり飛びついたりと健闘しましたが、惜しくも敗れてしまいました。
体験終了後、「おしりは痛くないの?」など率直な質問が次々に挙がります。竹田選手は「おしりにパッドをはっているから大丈夫です」と答えますが、スノーボード用など、競技専用のものではなく、選手それぞれが工夫してケアしているそうです。
そして最後には真野監督から、選手の名前を覚えているか抜き打ちテストが。
子どもたちは全員の名前をいうことができ、2020年には幕張メッセへ応援に行く約束を交わして終わりました。
お昼休みにも教室へ飛び入りした選手たち。一緒に給食を食べ、さらに仲良くなりました!
※当日は、午前8時35分から、4年生104人も株式会社竹中工務店の協力で、シッティングバレーボールを体験しました。
選手プロフィール
竹田 賢仁選手
1967生まれ
1992年バルセロナパラリンピックでは水泳に出場。1993年からシッティングバレーボールを始め、1994年より国際大会に参加。
2000年シドニーパラリンピック(男子9位)、
2004年アテネパラリンピック(男子7位)、
2008年北京(男子8位)パラリンピック3回連続出場。
日本シッティングバレーボール協会副会長。
高砂 進選手
1973年生まれ。北京パラリンピック日本代表。 日本シッティングバレーボール協会選手会長。
西家 道代選手
1967年生まれ。 2010年全日本加入、2012ロンドンパラリンピックキャプテン(7位)。
齊藤 洋子選手
1972年生まれ
北京パラリンピック(女子8位)、ロンドンパラリンピック(女子7位)出場。
長田 まみ子選手
1967年生まれ
北京、ロンドンパラリンピック出場。
金木 絵美子選手
1982年生まれ。2003年日本代表。北京パラリンピック(8位)、ロンドンパラリンピック(7位)。
佐藤 詠選手
千葉パイレーツ代表。
シッティングバレーボールは、床に臀部(でんぶ:シッティングバレーボールにおける臀部とは肩から臀部までの「上体」を指している)の一部が常に接触している状態でプレーするバレーボール。6人制。コートは10m×6m。ネットから2mにアタックラインがある。ネットの高さ男性1.15m、女性1.05m。 競技者の位置は、その臀部(でんぶ)の位置によって決定され、サーブ、ブロック、アタックなどで臀部をコートから浮かしてはいけない。レシーブの時、短時間であれば臀部の離床は許される。(その「程度」は審判員の判断に任されるが、立ち上がりや歩くことは禁止されている)前衛は、相手チームのサービスをブロックすることが許される。
得点はサーブ権とは関係なく入り、25ポイント先取した方が1セット獲得となる。“5セットマッチ”で試合を行い3セット先取したチームの勝利となるが、最終の第5セットのみ15点先取した方が勝利。大きな国内大会のルールとして、コート内に障害者は、男性チーム2名以上、女性チーム1名以上出場しなければならない。