今回ご紹介するのは、「アートスペースからふる」(鳥取市)の福井 将宏(ふくい・まさひろ)さんの作品です。
キュレーターは、福祉実験ユニット・ヘラルボニーの松田 文登さんです。

キュレーターより 《松田 文登さん》

福井将宏「ハイビスカス」

彼の目にうつった植物たちは、みんなあたたかい。
太筆で描き進める作品は、愛らしく、見る人を優しい世界へ連れて行きます。

これらは、鳥取県鳥取市にある「一般社団法人 アートスペースからふる」に在籍する、福井将宏(ふくい・まさひろ)さんの作品です。

福井さんは、2005年から「アートスペースからふる」の前身であるアート教室に通い始め、約18年もの間、花をモチーフにした作品を描き続けています。いつしか福井さんの中で、花を描くのが仕事という認識を持つようになったそうです。実際に生花を見ながら描かれる花々は、福井さんの目を通すと、その造形は単純化され、背景の色彩と花のコントラストが鮮明な画が構成されていきます。時には一つの花にこだわり、何ヶ月も同じ花を描き続けることもあります。大胆な画面の構成と筆の運びとは相反し、その作品はどれも温かみと優しさを感じます。

そんな福井さんの企画展 ”flowers” を、岩手県盛岡市にある「HERALBONY GALLERY(ヘラルボニーギャラリー)」にて開催します。本展では、これまで福井さんが描きためてきた作品のうち、約20~30作品がギャラリーを鮮やかに彩ります。会場では花のモチーフの絵画作品の他、もう一つ福井さんの手から生まれる「福井フォント」と呼ばれる作品も一部ご紹介します。

真夏の盛岡に、福井さんの花の世界が広がります。


企画展:福井将宏”flowers”
会期:2023年7月22日(土)~9月10日(日)
会場: HARALBONY GALLERY
住所:〒020-0026 岩手県盛岡市開運橋通2-38 @HOMEDELUXビル4F
開廊日:土、日、祝日
時間:11:00~18:00

プロフィール

福井 将宏 (Masahiro Fukui)
在籍:一般社団法人 アートスペースからふる(鳥取県)

モチーフを見ながらアクリル絵具で描くというのが彼の制作スタイル。長年花をモチーフに描いており、近年は一つの花にこだわり何か月も同じ花を描き続けることがある。色や形を単純化して構成する画面の構成力も魅力である。太筆で描き進める作品は、愛らしく、見る人を優しい世界へ連れて行く。一方、マジックペンで大胆に表現されるオリジナルの「福井フォント」が使われた作品は凛然とした雰囲気をまとい、見るひとの目を惑わせる。


プロフィール

松田 文登(まつだ・ふみと)

株式会社ヘラルボニー代表取締役副社長。チーフ・オペレーティング・オフィサー。大手ゼネコンで被災地の再建に従事、その後、双子の松田崇弥と共に、へラルボニー設立。自社事業の実行計画及び営業を統括するヘラルボニーのマネージメント担当。岩手在住。双子の兄。日本を変える30歳未満の30人「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」受賞。日本オープンイノベーション大賞「環境大臣賞」受賞。

 


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