わかば基金」では、地域に根ざした福祉活動をしているグループに支援金やリサイクルパソコンを贈り、その活動を支援しています。それぞれの支援先が決まりましたので、ご紹介します。

支援金部門

国内のある一定の地域に福祉活動の拠点を設け、支援金でより活動を広げたいというグループを応援するものです。
今年は179グループからの申請があり、17グループに総額1040万円の支援金を贈ります。

障がい児の命を守り愛する会 (北海道当別町)
【主な活動内容】障害児とその家族の避難場所を運営
【わかば基金の使途】浴室を改修し、入浴介助の安全性を高める

NPO法人農楽郷ここ・カラダ (青森県十和田市)
【主な活動内容】ブルーベリーやにんにくの栽培に力を入れる福祉事業所を運営
【わかば基金の使途】にんにくの加工場を改修し、作用効率と衛生環境を向上させる

NPO法人そら (山形県米沢市)
【主な活動内容】農作業や地域の清掃作業、冬場の除雪作業に力を入れる福祉事業所を運営
【わかば基金の使途】除雪機を増やして、作業効率と安全性を向上させる

NPO法人くるみの木 (埼玉県川越市)
【主な活動内容】地域の福祉事業所の製品を販売するアンテナショップを運営
【わかば基金の使途】新規事業として始める焼き菓子やパン作りのための厨房環境を整備し、安全性を高める

NPO法人山正 リンクス川越事業所 (埼玉県川越市)
【主な活動内容】缶バッジの製造・販売を行う福祉事業所
【わかば基金の使途】新たに地元のゆるキャラや商店などと共同開発した缶バッジをガチャマシンで販売する

NPO法人子育てネットワークゆっくっく (千葉県野田市)
【主な活動内容】子育て世帯対象の居場所や相談支援を展開。「子ども食堂」も開いている
【わかば基金の使途】「子ども食堂」のための保管庫を設置し、たくさんの食料をより安全に、衛生的に保管できるようにする

NPO法人ライフサポート波岡 (千葉県木更津市)
【主な活動内容】住民による住民のためのコミュニティバスを運行している
【わかば基金の使途】老朽化したバスを買い換え、コミュニティバスの運行を継続していく

町田市点訳赤十字奉仕団 (東京都町田市)
【主な活動内容】点訳での情報保障に取り組みながら、点訳ボランティアの養成も行う
【わかば基金の使途】点字プリンターをそろえ、情報を途切れることなく届けられる体制を保持する

NPO法人地域創生支援事業団 (静岡県浜松市)
【主な活動内容】若年性認知症の当事者が竹炭焼きから製品作り、販売までを行う福祉事業所
【わかば基金の使途】竹炭焼窯の大規模なメンテナンスを行い、継続して作業を行えるようにする

地域たすけあいの会 (岐阜県美濃加茂市)
【主な活動内容】地域の生活困窮家庭や子育て世帯に食料や生活物資などを提供している
【わかば基金の使途】倉庫を設置することで、より多くの食料や物資を安全に衛生的に保管できる

NPO法人ぴあサポート (石川県金沢市)
【主な活動内容】視覚障害当事者への情報保障として、文字情報の音声化に取り組んでいる
【わかば基金の使途】音声とともに見えやすい文字などで情報を提供する「マルチメディアDAISY」図書の制作に取り組み、知的障害や発達障害の当事者へも情報を届ける

認定NPO法人兵庫介助犬協会 (兵庫県西宮市)
【主な活動内容】介助犬の育成や広報・普及活動を展開
【わかば基金の使途】スロープ付き車両を購入し、車いすで生活している介助犬ユーザーの訓練時の送迎や緊急時に対応できるようにする

NPO法人風の家 (広島県広島市)
【主な活動内容】刑期を終えた身寄りのない人々のために一時的住居や食料などを提供。相談支援などにも取り組む
【わかば基金の使途】カウンセリングルームを改修し、プライバシー保護を強化。相談者の心理的負荷の軽減にもつなげる

地域コミュ二ティらるらりら (鳥取県鳥取市)
【主な活動内容】不登校の子どもや子育て世帯、高齢者などを対象とした地域食堂(子ども食堂)を開いている
【わかば基金の使途】新たに始めるフリースクールのための机やいす、エアコンなどをそろえ、居場所としての環境を整える

NPO法人カノン (愛媛県四国中央市)
【主な活動内容】音楽活動を通じて、障害当事者や子ども、高齢者などの心身の機能回復やリフレッシュを目指す
【わかば基金の使途】様々な太鼓をそろえて誰でも自由に演奏・参加できる「ドラムサークル」を始め、音楽による心身の機能回復活動を多方面に展開する

NPO法人浜の会 就労継続支援B型事業所浜っ子作業所 (愛媛県八幡浜市)
【主な活動内容】しいたけ栽培やはちみつ作りなどに力を入れる福祉事業所
【わかば基金の使途】作業に必要な機材をそろえて、作業効率と生産性の向上を図る

NPO法人Teto Company (大分県竹田市)
【主な活動内容】乳幼児から高齢者まで誰もが過ごせる交流拠点とともに、放課後等デイサービスなども運営
【わかば基金の使途】子どものプレイルームに遮音工事を施し、子どもたちが周囲を気にすることなく遊べる環境にする

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災害復興支援部門

東日本大震災以降に激甚災害指定を受けた災害の被災地域に活動拠点があり、その地域の復旧・復興をすすめているグループや、被災地に必要な新たな福祉事業を展開したいと考えているグループを応援するものです。
今年は10グループから申請があり、3グループに158万円の支援金を贈ります。

NPO法人シャローム (福島県福島市)
【主な活動内容】東日本大震災後から、全国の人々とひまわりの栽培と種の交換を通じて交流する「ひまわりプロジェクト」を展開している
【わかば基金の使途】映像機材をそろえて、福島の福祉事業所が取り組んでいるひまわり栽培の様子を記録し、ビデオメッセージとして全国に配信する

NPO法人こもれびの里 (岡山県総社市)
【主な活動内容】2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町で、竹炭を使った製品作りを行う福祉事業所を始める
【わかば基金の使途】相談室や竹炭を利用するための粉砕機などを設置し、事業所開設に向けた準備を進める

NPO法人宇和島NPOセンター (愛媛県宇和島市)
【主な活動内容】2018年の西日本豪雨後の支援活動のために立ち上がった中間支援組織。地元のNPOや社会福祉協議会、行政と連携し地域再生に取り組む
【わかば基金の使途】ゴミや土砂の撤去作業に必要な軽トラックを保有する

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リサイクルパソコン部門

パソコンを利用して地域で活発な福祉活動に取り組んでおり、台数を増やすことで、より高齢者や障害者に役立ち、活動の充実を図れるグループを応援するものです。
今年は76グループからの申請があり、13グループに総数30台のリサイクルパソコンを贈ります。

NPO法人ぶどうの会 (埼玉県狭山市)
【主な活動内容】障害当事者の就労支援や放課後等デイサービスなどの福祉事業所を運営
【パソコンの使途】作業の一つとして請け負っているアナログデータからデジタルデータへの変換作業に活用

認定NPO法人よこはまチャイルドライン (神奈川県横浜市)
【主な活動内容】子どもからの電話相談を受けている
【パソコンの使途】SNSを活用したオンライン相談を始める

NPO法人てのひら (愛知県豊橋市)
【主な活動内容】視覚障害当事者の支援に特化した福祉事業所を運営
【パソコンの使途】作業の一つとして請け負っている「文字起こし」に活用し、作業効率の向上を図る

アクセシブルミーティング研究会 (京都府京都市)
【主な活動内容】自治体で働く聴覚障害当事者への情報保障に取り組む
【パソコンの使途】文字情報アプリを活用したオンライン会議の手法を伝える出前講座の実施

東山区「不登校・ひきこもりを考える親の会」“シオンの家” (京都府京都市)
【主な活動内容】ひきこもり当事者とその家族の相談支援や居場所活動を展開
【パソコンの使途】仕事などで活かせるPCの基本操作から、動画の制作や編集、ホームページ作成などのスキルを身につける講座を開く

NPO法人さをりひろば SAORI hands (大阪府大阪市)
【主な活動内容】さをり織りに特化した福祉事業所を運営
【パソコンの使途】チラシの作成やSNS、ホームページなどでの情報発信に活用する

音訳グループ生駒やまびこ (奈良県生駒市)
【主な活動内容】視覚障害当事者への情報保障として、文字情報の音声化に取り組んでいる
【パソコンの使途】作業効率を向上させ、より早く情報を届けるようにする

図書館ボランティアの会「ともしび」 (和歌山県田辺市)
【主な活動内容】視覚障害当事者への情報保障として、書籍の音声化に取り組んでいる
【パソコンの使途】作業効率を向上させ、より早く、より多くの本の音声化が可能になる

NPO法人Comfort you (兵庫県新温泉町)
【主な活動内容】地元企業からの受託作業の他に、企業の施設清掃や洗車などの施設外就労を積極的に行う福祉事業所
【パソコンの使途】新たな作業として、「文字起こし」に取り組み、工賃向上につなげる

点訳グループふれあい (兵庫県姫路市)
【主な活動内容】視覚障害当事者への情報保障として、文字情報の点訳化に取り組んでいる
【パソコンの使途】作業効率を向上させ、より早く情報を届けるようにする

西宮ペンの会 (兵庫県西宮市)
【主な活動内容】聴覚障害当事者への情報保障として、要約筆記に取り組む
【パソコンの使途】パソコンでの要約筆記に必要な表示用機材として活用

点字やすらぎ会 (愛媛県四国中央市)
【主な活動内容】視覚障害当事者への情報保障として、文字情報の点訳化に取り組んでいる
【パソコンの使途】作業効率を向上させ、より早く情報を届けるようにする

福岡綸の会 (福岡県福岡市)
【主な活動内容】視覚障害当事者への情報保障として、書籍の音声化に取り組んでいる
【パソコンの使途】作業効率を向上させ、より早く、より多くの本の音声化が可能になる

選考委員

上野谷 加代子 (同志社大学名誉教授)
加藤 裕二 (社会福祉法人オリーブの樹理事長)
関根 千佳 (株式会社ユーディット会長)
高橋 良太 (社会福祉法人全国社会福祉協議会地域福祉部長)
松矢 勝宏 (東京学芸大学名誉教授)
NHK メディア総局 第2制作センター長
NHK厚生文化事業団理事長 (50音順/敬称略)

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