2014年7月18日
第26回 地域福祉を支援する「わかば基金」、40グループを支援しました。
「わかば基金」は、東日本大震災の被災地や各地域に根ざした福祉活動を展開しているグループに、支援金やリサイクルパソコンを贈り、その活動が発展するよう応援しています。
今年(2014年度)は全国から390件の申請がありました。その中から40のボランティアグループやNPOへの支援が決まりました。
7月17日(木曜日)、渋谷のNHK放送センターに、首都圏の7つのグループと宮城県の1つのグループを招き、贈呈式を行いました。
各グループが「わかば基金」を利用した、新しい目標を披露しました。
地域に根ざしたグループ活動をアピール
〜ジェラート製造で工賃アップを!〜
千葉県木更津市で活動しているNPO法人「一粒舎」は、知的障害のある人たちがブルーベリーを生産しているグループです。収穫したブルーベリーでジャムやスムージーなども作り、販売しています。春から秋にかけては、キッチンカーで海岸やイベント会場で出張販売もしています。
一粒舎の目標は、障害のある人たちが自立した生活を送れるようになること。そのためにも工賃アップが課題でした。『新製品を作って売り上げを伸ばしたい』と考えていた代表の飯田 喜代子さん。そこで、わかば基金にジェラート製造機などを申請しました。
飯田さんは「新しくて魅力のある商品を提供できれば売り上げアップにもつながります。支援してもらえたこともみんなの励みになります。がんばっていきます」と意気込みを語ってくれました。
東北の被災地でシルバーパワー復活を!
東日本大震災復興支援部門からは、宮城県南三陸町の「いぶし銀倶楽部」にお越しいただきました。
「いぶし銀倶楽部」は、震災前のシルバー人材センター(以下、センター)の活動を再興しようと、2013年11月に立ち上がったグループです。
センターは、庭木の剪定や草刈り、障子やふすまの張り替えなど、住民のちょっとした生活支援に大活躍。特に一人暮らしや高齢者世帯にとって欠かせない存在でした。
そんな中で起きた震災で、甚大な被害を受けた南三陸町。センターの事務所や備品、車などすべて流され、活動を続けられなくなりました。活動をしていた会員の皆さんにとって、心にぽっかりと穴があいてしまったそうです。
しかし、会員だった有志が、新たなグループとして活動を再開しようと決めました。
でも、剪定や草刈りなどを本格的に再開するにも道具がありませんでした。そこで、「わかば基金」に申請、支援が決まりました。
会員の鈴木 豊太郎さんは「活動できる喜びがあるんだよね。それ以上に、みんなで集まることで笑顔になれるんだよね」としみじみと話してくれました。
贈呈式には他にも、本や市報などをパソコンで点字に打ち直して視覚障害者に提供しているグループやホームレスなどの生活支援をしているグループなどにお越しいただきました。
皆さんは日頃の活動とこれからの抱負を熱く話してくださいました。
今年2014年の「わかば基金」支援グループ
地域の問題解決に奔走するグループ、ユニークな活動を展開しているグループなど様々あり、どのグループも熱心に活動されています。支援グループはこちらです。ぜひご覧ください。
これまでの支援先の活動も紹介しています。地域のニーズに合わせたユニークな活動がたくさんあります。詳しくは、「わかばなかま」のページをご覧ください。別ウインドウが開きます。