「認知症とともに生きるまちへ!地域ミーティング」を品川で開催しました
公開日:2025年8月29日

「誰もが安心して認知症になれるまち」について考える「認知症とともに生きるまちへ!地域ミーティング」を8月20日に品川区の品川介護福祉専門学校特別講義室で行いました。認知症の当事者や家族、福祉関係者、学生、行政関係者など様々な立場の47人が参加しました。
講演「『認知症とともに生きる』とは」
まずは福祉ジャーナリストの町永 俊雄さんが「『認知症とともに生きる』とは」をテーマに講演。後半のグループミーティングに向けて、認知症とともに生きるまち=共生社会についての考え方をお話しいただきました。
以前は認知症をケアするのは家族の役割だった。「妻は専業主婦で子ども2~3人」などといった標準家庭を想定して作り上げられていた前提だったが、その前提が崩壊した今、地域福祉の役割が大きくなっていると指摘。
認知症の人に何ができるのか、ではなく、認知症の人と何ができるのかを考えることが大事で、主体を認めることが共生社会の始まりだとしました。
共生社会の実現に向けては「一人の百歩より百人の一歩」だとして、この日参加した人たちが一歩を踏み出すことが大事と、エールを送りました。
グループミーティング「あなたの考える認知症について」
グループミーティングは参加者を6つのグループに分け、それぞれ「あなたの考える認知症について」「安心して認知症になれるまちとはどんなまち?」をテーマに話し合っていただきました。テーマは設定していますが、この地域ミーティングの特徴は「何を言ってもいい」「結論を出さなくてよい」というところ。最初は静かに始まったグループミーティングも徐々に隣のグループの声に負けないようヒートアップし、1時間30分の時間もあっという間に終了しました。
「参加してよかった」などたくさんの感想をいただきました
終了後に書いていただいたアンケートには、
「何を言ってもいい。まとめない。否定しない。という自由な雰囲気がとてもよくて話しやすく、他の人の話で気づくことがありました。参加できてよかったです」(60代)
「こういう機会が定期的にあるとよいと思いました。地域や住民からの意見やリアルな声はとても重要で学ぶことが多かったです。話しやすい温かい場をつくっていただけてよかったです」(20代)
「初めてこのような機会に参加させていただきました。多くの方(多様な職種・ご本人様)と意見をかわすことができ、勉強になりました」(30代)
「本人にお会いできて、その意欲に勇気と意欲を新たにできた。後継者不足の中、若い方々の参加が多いのがうれしかった」(70代以上)
などたくさんの感想が寄せられました。