痛み、不安、隣り合わせの死・・・。
来院する患者も、迎えるスタッフも、常に緊張を強いられる「病院」

そこにアートを取り入れ、“痛み”を“希望”に変えようと
試みているのが、香川県善通寺市にある
四国こどもとおとなの医療センター」です。
誰もが痛みを感じる病院にこそ、心の健康を取り戻す力が必要だ、と
病院をアートでより良いものに変えていく活動が続いています。

病院には前例のない課題にも、
「アートで何ができるか」を意識することで、
「想像力」と「創造力」にスイッチが入り、
医師も、看護師も、事務スタッフも解決に向かって動き出します。

例えば、手術室への通路―。
天井や壁には空や山、ミカンの木々など四国の風景が描かれ、
手術に向かう患者の緊張や心の痛みを和らげています。

例えば、霊安室に向かう導線が、コンクリート打ち放しである現実-。
違和感を覚えた看護師の発案で、職員一人ひとりが花を描き、
彩りを添えました。遺児を抱きながら通った母親は、
「この子は天国に行けます」と深く謝意を示したと言います。
病院が遺族に希望を与えた瞬間でした。

そして、屋上-。
「立ち入り禁止」とすることが多い中、ここでは、事務スタッフの
ボランティアが中心となって、四季の花咲く庭園が創り出され、
コロナ禍の今にあっては特に、患者の心を癒しています。

こうした、課題に気づいて向き合い、乗り越える循環を生み出す
アートの力は、「福祉」や「まちづくり」などにも必要な力と
評価され始めています。

フォーラムでは、アートを介した想像と創造の取り組みから、
私たちの暮らす社会の“痛み”を“希望”に変えるためのヒント
を探ります。

日時

2023年4月23日(日曜)午後2時から午後4時30分(終演予定)

開催形態

インターネットでのライブ配信

※インターネットに接続された環境下にあるパソコン、スマートフォン、タブレットで全国どこからでもご視聴いただけます。(リモート会議のように、参加者の映像や音声をご紹介することはありません。)

出演

安藤 桃子(あんどう ももこ)
映画監督/キネマM代表
2010 年、『カケラ』で監督・脚本デビュー。2011年に初の長編小説『0.5ミリ』を出版し、2014 年に自ら監督・脚本し映画化。これを機に高知へ移住し、子どもたちが笑顔の未来を描く異業種チーム「わっしょい!」を立ち上げる。今年、映画を通じて心と文化を伝える「キネマ ミュージアム」を高知市内にオープン予定。

熊谷 晋一郎(くまがや しんいちろう)
東京大学先端科学技術研究センター准教授/小児科医
1977年、山口県生まれ。新生児仮死の後遺症で脳性まひとなり、車いすを使用し生活している。東京大学医学部医学科卒業後、小児科勤務を経て研究者の道へ。「小児科学」の研究とともに、“見えにくい障害”の当事者が自分自身の生きづらさを探る「当事者研究」を専門とする。

森 合音(もり あいね)
四国こどもとおとなの医療センター アートディレクター/NPOアーツプロジェクト理事長
1995年、大阪芸術大学写真学科卒業。2005年、若手写真家に贈られる富士フォトサロン新人賞を受賞。2009年に香川小児病院での壁画制作をきっかけにアートディレクターとして同病院に勤務。2012年、四国こどもとおとなの医療センター建設時から病院全体のアートディレクターとして関わり、現在に至る。

中谷 日出(なかや ひで)
アートディレクター/元NHK解説委員
東京芸術大学大学院美術研究科卒業後、1991年にNHK入局。ロゴをデザインするなどブランディングでNHKの革新を牽引。また、解説委員(社会・科学・文化・芸術担当)としても活躍。芸術文化・ITなど多方面で活動するかたわら、アーティストとして最先端のアート「映像絵画」を生み出す。

申し込み方法

参加無料 (※インターネットデータ通信料のみご負担ください。)

(締め切りました。)

締め切り

2023年4月23日(日曜)午後4時

申し込み締め切り 2023年4月23日(日曜)午後4時
※申し込みいただいた方には「申し込み完了メール」が自動返信で届きます。
※申し込みいただいた方には後日、視聴に必要な「URL」「ID」「パスワード」を、登録されたメールアドレスに送信します。
※視聴には、参加者ごとに個別のIDとパスワードが必要です。お一人ずつお申し込みください。
※受信拒否設定などの影響によりメールが届かない場合があります。npwo.or.jpからのメールを受信できるよう、設定をご確認ください。
※フリーメールアドレスで申し込まれた場合は、こちらからお送りするメールが届かない・受信できないことがあります。メールが届かない場合は、下記問い合わせまでご連絡ください。
※個人情報は、フォーラムに関するお知らせや取材の目的以外で使用することはありません。
※申し込みフォームに入力されたご意見やご質問は、フォーラム内およびホームページなどで紹介される場合があります。
※Wi-Fi(無線)接続の場合、状況により映像や音声が途切れる場合があります。また、長時間の視聴になるため、3G/4G/5G/LTE回線等でのご視聴はデータ通信量が決められた上限に達してしまう場合がありますので、ご注意ください。


チラシ(PDF)はこちらからダウンロードできます。


問い合わせ

NHK厚生文化事業団「痛みを希望に変えるアート」係
メール event3@npwo.or.jp
電話 03-3476-5955 (平日10時~17時)
※新型コロナウイルス感染症の影響等により変更が生じた場合は、ホームページにてお知らせします。また、事情により出演者や演出を変更する場合があります。詳細は、ホームページでお知らせします。

その他

このフォーラムの放送及び再配信の予定はありません。


主催

NHK NHK厚生文化事業団

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