NHK厚生文化事業団近畿支局は9月3日と22日、「ハートカフェ at 谷四(たによん)」を、近畿支局のある地下鉄谷町四丁目駅すぐそばの会議室で開催いたしました。

テーマは近畿支局が昨年から取り組む「境界性パーソナリティ障害」(BPD)。

医師の立場と家族の立場から

9月3日カフェ3

3日は精神科医で大阪・いちメンタルクリニック理事長の一岩 智明さんをお招きし、医師の立場からお話しを伺いました。一岩さんは、真っ暗な出口のないトンネルの中で「光を見せていく」治療をされているそうです。

9月22日カフェ1

22日は心理カウンセラーでBPD家族会の代表理事である奥野 栄子さんをお招きし、主に家族の立場からお話しをいただきました。

奥野さんは実のお姉さんがBPDで、寛解にいたるまで、試行錯誤をくり返し、二人三脚で歩んでこられたそうです。

少人数で踏み込んだ質疑応答も

BPDはどうにもできないのではないか? 生きやすくならないのではないか? といった現在不安に思われている方にも明るい兆しを感じてもらえたのではないかと思います。

今回大阪初のハートカフェ、申し込み受付開始とともにたくさんのご応募をいただき、両日とも定員いっぱいの満席となりました。

「カフェ」というお茶を飲みながらのリラックスした雰囲気の中で、参加された方々は、当事者の方・周囲の方ともにお互いに生きやすくなるためにはどうしていけばいいのかと真剣に向き合われていました。

講演に続く質疑応答では、比較的少人数の利点をいかし、参加者・講師ともより踏み込んだお話しができ、参加された方々に大変満足していただけたようです。

また、これまであまり取り上げられることがなかった境界性パーソナリティ障害をNHKが真剣に取り組んでくれるようになって大変感謝しているという声もたくさんいただきました。

NHK厚生文化事業団近畿支局では今後も引き続き境界性パーソナリティ障害をテーマにしたフォーラムやハートカフェを計画しています。

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