2014年5月29日
ハートカフェ@渋谷「当事者が語る、大人の発達障害」第4回 開催しました
「当事者が語る、大人の発達障害」を月テーマにした、ハートカフェ@渋谷の4回目を5月29日、渋谷区勤労福祉会館で実施しました。今回の講師は、高森 明さん(福祉施設職員、アスペルガー症候群)。「<異人>としての発達障害者」について、お話しいただきました。
高森さんは社会学、文化人類学的な見地から<異人>をキーワードにして発表しました。高森さんによると、人は古来、集団の中で、何かみんなと違う人=異人を生んできました。そして異人を排除するのではなく迫害することによって、集団の平和を成り立たせている場合もあるのだといいます。異人とされる人は、時代によって変遷してきましたが、現在、学校や職場で多くの場合、異人とされやすいのは発達障害のある人たちだといいます。
高森さんは、異人を集団からなくすことは不可能であるし、なくす必要もないとし、その集団における異人の役割をより肯定的なものに変換していくことが大事で、異人の存在、発想が創造と変化のきっかけとなる可能性を秘めていると話しました。
参加者からは「<異人>というとらえ方がラディカルですてきだと思いました」「非常にわかりやすく、今後のための示唆をたくさんいただきました」といった感想が寄せられました。