2014年9月25日
ハートカフェ@渋谷「当事者が語る、認知症」第4回を開催しました
9月25日午後6時30分から渋谷区勤労福祉会館で「ハートカフェ@渋谷」を開催しました。9月のテーマは「当事者が語る、認知症」。第4回は佐藤 美穂さんが「『認知症を話し合える関係』を考える」をテーマに自らの経験を話しました。
佐藤さんが診断されたのは3年前。それから、夫と、ごく親しい友人にしか認知症であることを伝えていません。というのも今のところ何でもできるので、告知する意味が見つからないからだそうです。現状では偏見や無理解ばかり。それは初期の認知症の人が何を考えているのかといった情報がまったくないからだといいます。
そんな現状であるため、唯一すべてを話しているご主人からもなかなか理解をされず、けんかが絶えないそうです。病気やけがだと優しく看病してくれるのに認知症でしんどいといっても、分かってくれない。けんかをしながら、自分の思いやお願いごとを伝えていったことで、少しずつ理解されるようになってきたといいます。
最後に医者に対して、「告知の仕方は何とかしてほしい」と訴えました。診断名を伝えるだけでなく、患者の気持ちを考えて、ケアの仕方とかもう少し具体的なことを教えてほしいと要望しました。