2013年9月12日
第25回 地域福祉を支援する「わかば基金」、46グループを支援しました
「わかば基金」は、地域に根ざした福祉活動を展開しているグループに、支援金やリサイクルパソコンを贈り、その活動が発展するよう応援しています。
今年(2013年度)は全国から469件の申請があり、46のボランティアグループやNPOへの支援が決まりました。
9月12日(木曜日)、渋谷のNHK放送センターに、首都圏の6つのグループと宮城県の1つのグループを招き、贈呈式を行い、各グループが「わかば」の支援を利用した新しい目標を披露されました。
被災地の活動を応援
今年の「わかば基金」の大きな特徴は、東日本大震災の被災地で活動しているグループへの支援充実です。岩手県、宮城県、福島県、東京都で活動している14のグループを支援しました。そのうち宮城県仙台市の「あかねグループ」と東京都練馬区の「福島こども保養プロジェクト@練馬」の2つのグループに贈呈式に出席していただきました。
宮城県仙台市にある「あかねグループ」は、高齢者や障害のある人たちへの訪問介護や弁当の宅配をしています。「わかば基金」でガスレンジやシンクなどの厨房設備を拡充し、年々増える宅配弁当の要望にそっていきたいと申請されました。
「あかねグループ」は、震災直後には、おにぎりを自転車で配ったり、炊き出しを行ったりと、「食」の支援を続けてきました。グループの皆さんも津波で家を流されたりと被災されていますが、「できることをやらなくては」と必死に活動を続けていったそうです。
東京都にある「福島こども保養プロジェクト@練馬」は、被災した福島の子どもやその家族を受け入れて、練馬区や埼玉県でキャンプを行っています。
子どもたちは川遊びが大好きで、夏を待ちに待っていたそうです。しかし、震災以降できなくなってしまいました。そんな子どもたちがキャンプに来ると、目を輝かせ、時間を忘れて目いっぱい遊ぶのだそうです。担当している大城 資子さんは「いただいたキャンプ用品で子どもも親も安心できて、心から喜んでもらえる遊びを提供したいです」と話されました。
地域に根ざしたグループ活動をアピール
神奈川県座間市にある「宝島」は、障害のある人々がコンビニやお墓などの清掃作業に取り組んだり、野菜作りを行っているグループです。
座間市は坂の多い地域で、道具を持って移動するのは一苦労。わかば基金で、手軽に移動できる電動自転車を購入されます。理事長の井上 陽子さんは「作業場所の行き来がスムーズになれば、利用者さんの賃金アップにつながります。これからももっと頑張っていきます」と意気込みを話しました。
リサイクルパソコンを贈呈した東京都豊島区の「ささえ手」の皆さんは、地域の防犯や防災に取り組んでいます。代表の斉藤 美和子さんは、東日本大震災を機に、災害時にはツイッターやフェイスブックなどが情報を得る手段として大いに役立つことを実感。これを高齢者に分かりやすく伝えるためのインターネット講座を開いてきました。斉藤さんは「パソコンが増えることで受講できる人を増やせます。もっともっと広めていきたいです」と話しました。
今年2013年の「わかば基金」支援グループ
地域の問題解決に奔走するグループ、ユニークな活動を展開しているグループなど様々あり、どのグループも熱心に活動されています。支援グループはこちらです。ぜひご覧ください。
これまでの支援先の活動も紹介しています。地域のニーズに合わせたユニークな活動がたくさんあります。詳しくは、「わかばなかま」のページをご覧ください。別ウインドウが開きます。