2012年2月11日
NHK福祉大相撲を4300人が満喫
2月11日、東京都墨田区の国技館で「第45回NHK福祉大相撲」を開催しました。会場を埋め尽くした約4300人の来場者が「初っ切り」や「お楽しみ歌くらべ」といった、本場所では見られないプログラムを楽しみました。
今回の催しの純益で、福祉車両「福祉相撲号」を7台購入し、日産自動車から寄贈の1台を合わせて8台を、東日本大震災で特に被害の大きかった岩手県、宮城県、福島県の高齢者および障害者福祉施設に贈呈します。
東京と仙台の子どもたちが関取に挑戦
福祉大相撲では、幕内取組のほか、幕下力士によるトーナメント、相撲の禁じ手などを面白おかしく演じる「初っ切り」や、横綱の綱締め実演など、本場所では見られない盛りだくさんのプログラムが行われます。
人気のプログラムの一つが「ちびっこ力士 関取に挑戦」です。小学生力士が大きな関取に果敢に挑む姿がほほ笑ましく、会場から大きな拍手が沸き起こります。今回、把瑠都、隠岐の海、松鳳山の3関取の胸を借りたのは「府中住吉相撲道場」(東京都)と「気仙沼少年相撲教室」(宮城県)に所属する子どもたち。
気仙沼少年相撲教室は、昨年3月11日の東日本大震災による津波で土俵などを流されてしまいました。それからは校庭に描いた土俵で稽古を続けてきたそうです。この日はあこがれの力士に「負けるな」の声援を受けながら、力いっぱい挑んでいました。
玉ノ井親方、大関・琴奨菊関らが自慢ののどを披露
福祉大相撲でしか見られないプログラムは、歌手と人気力士による「お楽しみ歌くらべ」です。今年は、石原 詢子、伍代 夏子、スマイレージ、天童 よしみ、長山 洋子の5組の歌手と玉ノ井親方(元大関・栃東)、琴奨菊関、豊ノ島関、豊真将関、魁聖関が出場し、デュエット曲や持ち歌でを披露しました。
曲の合間には、同期の琴奨菊関、豊ノ島関は入門当時からの関係、豊真将関は昨年生まれたお子さんの話などプライベートな話題も上がり、来場者も力士たちの普段はあまり見られない一面を垣間見ることができました。
被災地に8台「福祉相撲号」を贈呈
例年、福祉大相撲の純益は、全国の高齢者及び障害者福祉施設に福祉車両「福祉相撲号」を贈呈するために使わせていただいております。今回は、東日本大震災で特に被害の大きかった岩手県、宮城県、福島県の施設に8台の車を贈呈することになりました。
贈呈先は以下のとおりです。
- 社会福祉法人 修倫会(岩手県久慈市)
- 社会福祉法人 若竹会(岩手県宮古市)
- 社会福祉法人 高寿会(岩手県陸前高田市)
- 社会福祉法人 矢本愛育会 障害者支援施設第二共生園(宮城県東松島市)
- 社会福祉法人 愛泉会 ケアハウス松涛館(宮城県仙台市)
- 社会福祉法人 福島県福祉事業協会(福島県田村市)
- 社会福祉法人 伊達市社会福祉協議会(福島県伊達市)
- 社会福祉法人 松涛会 養護老人ホームいわき市徳風園(福島県いわき市)