2011年12月 7日
「第46回NHK障害福祉賞」「NHK銀の雫文芸賞2011」贈呈式を行いました
障害のある人や、障害のある人とともに歩んでいる人から体験記録を募集する「NHK障害福祉賞」と、高齢社会をどう生きるかをテーマにした小説を募集する「NHK銀の雫文芸賞」の今年度受賞者への贈呈式を12月7日、東京・渋谷のNHK放送センター内会議室で行いました。
受賞者8人が出席
福祉賞の最優秀、優秀、矢野賞に選ばれた6人と、銀の雫文芸賞の最優秀・優秀に選ばれた2人のほか、審査員・後援団体代表・NHK関係者合わせて約40人が出席し、受賞を祝いました。
「障害福祉賞」最優秀:徳澤 麻希さん「私の家族」
今年度、NHK障害福祉賞に応募のあった作品は全部で383編。その中で最優秀を獲得したのが兵庫県の徳澤 麻希さんの作品「私の家族」です。障害のある夫の介護と二人の子どもの子育ての様子を描きました。夫婦で贈呈式に出席した徳澤さんは、受賞のあいさつの中で「夫の障害によって生活に色々な制限がありますが、私たち家族なりの喜びを見つけ、幸せに暮らしています」と話しました。
「銀の雫文芸賞」最優秀:逸見 真由さん「ごまめの歯軋り」
銀の雫文芸賞には今年度、716編の応募があり、その中で最優秀を獲得したのが、和歌山県の逸見(へんみ) 真由さんが書いた作品「ごまめの歯軋り」です。小学4年生の陽子がトイレを借りに飛び込んだ家で出会ったタルおばちゃん。ひょんなきっかけから始まった二人の交流を描いた作品です。逸見さんは受賞のあいさつで「タルおばちゃんのモデルは私の祖母。祖母も受賞を喜んでいると思います」と話しました。
懇談会ではピアノ演奏も
式典後の懇談会では、受賞者がそれぞれの作品に込めた思いを語りました。 福祉賞第二部門で優秀賞を獲得した鈴木 真己子さんの作品「明日を信じる」は、右手欠損とダウン症のある息子の凜太朗さんがピアノと出会ったことがきっかけで成長していく様子を描いています。この日は凜太朗さんがピアノを披露し、会を盛り上げてくれました。
入選作品集を発行
NHK障害福祉賞とNHK銀の雫文芸賞は、今年度の入選作品を収めた入選作品集を発行しています。