2012年9月14日
第24回 地域福祉を支援する「わかば基金」 贈呈式を行いました。
「わかば基金」は、地域に根ざした福祉活動を展開しているグループに、支援金またはリサイクルパソコンを贈り、その活動が発展するよう応援するものです。今回は全国から531件の申請があり、39のボランティアグループやNPOへの支援が決まりました。
9月14日(金曜日)、渋谷のNHK放送センターに首都圏近郊の5つのグループを招き、贈呈式を行いました。
グループが活動をアピール
贈呈式では、各グループに活動の目標などを披露していただきました。
「子どもを守る目コミュ@文京区」は、インターネットで知り合ったママ友たちが子どもへの虐待を防ごうと地域の見守り活動などをしています。今年の夏から児童養護施設で暮らす子どもたちに料理を教える活動も始めました。今回の支援金で調理道具や調味料等をそろえます。ご飯とみそ汁だけでなく、子どもたちがいろいろな料理を作れるようにしていくそうです。代表の小林 玲子さんは「食事は自立の第一歩。子どもたちが施設を卒業しても自立した生活ができるよう応援したい」と力を込めて話されました。
東京都練馬区で活動している「I am OKの会」は、発達障害のある子どもたちの親の会。モットーは「子どもにも親にも必要とされていることは何でもやる」。就労訓練のひとつとして靴下のインターネット販売に取り組もうとパソコンを希望されました。理事長の林田 道子さんは「実はまだ靴下は売れていないのですが、これからもっとホームページを充実させて、売り込みます」と意気込んでいました。
また、山梨県昭和町で障害のある人の自立生活を進めている地域生活支援システム研究会パンジーの皆さんは、障害のある人たちが製造・販売している米粉パンをふるまってくれました。おもちのようにもちもちとしたパンをほおばった参加者からは「おいしい」と大好評。とても和んだ贈呈式となりました。
東日本大震災の被災地の活動を応援
わかば基金では、東日本大震災の被災地で活動しているグループを応援するため、新たに「東日本大震災被災地支援金部門」を設けました。岩手県、宮城県、福島県で活動している8つのグループを支援。贈呈式には出席できないためメッセージをいただき、紹介しました。
宮城県石巻市で活動している「石巻身体障害者歩む会」は車いすダンスを通して、障害のある人と地域の人との交流を図っているグループです。震災で5人の仲間が津波に流され、活動を休止していました。しかし閉じこもっていてはいけないと、活動を再開しました。
「クリスマス会や新年会などをダンスパーティーにして、新調した衣装で踊りたいと考えています。障害のある人たちも地域づくりなど、復興にたずさわっていることを、多くの人々に知ってもらえればと思っています」とのメッセージをいただきました。
福島県川俣町で親子の居場所作りをしている「コミュニティちゃばたけ」からは、「わかば基金のおかげで1年半ぶりに砂場やプール遊びができるようになり、親子の笑顔があふれています」というメッセージが届きました。
支援先
今年度の支援グループについては、下記わかば基金のページをご覧ください。
これまでの支援先の活動も紹介しています。地域のニーズに合わせたユニークな活動がたくさんあります。詳しくは、「わかばなかま」のページをご覧ください。別ウインドウが開きます。