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活動リポート

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2012年10月 6日

NHKハートフォーラム「うつ病と躁うつ病を知る」を開催

10月6日土曜日に、NHKハートフォーラム「うつ病と躁うつ病を知る」を、東京都渋谷区の東京ウィメンズプラザで行いました。
うつ病、躁うつ病などの患者は年々増加し、100万人以上がこの病に苦しんでいます(厚生労働省調査 平成20年)。心の病とも言われ、当事者にとっても、周囲の人からも判断しにくい病です。
フォーラムでは、医療従事者4人と当事者や家族の方25人の皆さんがステージに登場し、病とどう向き合うかなどについて大いに語りあいました。

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当事者、家族、医療の皆さん合わせて29人が語りあいました

第1部は、「うつ病と躁うつ病を知る・最新医療情報・薬物療法のポイント」というテーマで、最新医療情報を交えて、病気、症状、治療についての解説、第2部は、「当事者と語る 病気との向き合い方」というテーマで、本人や家族がどのように病と向き合ってきたのか、という貴重な体験談などを披露しました。第3部は、「リカバリー 確かな足取りで歩み出すために」というテーマで、自分らしさを取り戻し、社会の中で活躍するために、何が必要なのかを考えました。医師による解説のほか、当事者の人がファシリテーターとして登場して、約130人の来場者も参加し、対人関係・社会リズム療法や元気回復行動プランのワークシートに、自分の行動などを記入することで病気を理解し、社会参加に役立てる方法を体験しました。こうして熱気あふれる約4時間に及ぶフォーラムは終了しました。

終了後の来場者アンケート集計の結果、92%が満足との回答でした。
「いろんな立場の方の声を、一堂に聞くことができて良かった」
「当事者が中心で進行していくフォーラムは初めてです。話がよく入ってきて良かった」
「研究を進めようという熱心な先生方がいて、それだけでも安心した」など、さまざまな感想が寄せられました。


出演者

加藤 忠史
(理化学研究所脳科学総合研究センター、精神疾患動態研究チーム・シニアチームリーダー)

鈴木 映二
(国際医療福祉大学熱海病院 教授 北里大学医学部客員教授)

生野 信弘
(精神科・診療内科医、三田こころの健康クリニック院長)

西川 公平
(CBTセンター所長 専門行動療法士、一般社団法人CBTを学ぶ会代表理事)

芳賀 佳奈恵
(NPO法人ノーチラス会代表)

当事者と家族の皆さん  

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