2010年3月 7日
事業団創立50周年記念「こころコンサート」開催しました
2010年3月7日、事業団の創立50周年記念事業として、「こころコンサート---コバケンとその仲間たちスペシャル2010---」をNHKホール(東京・渋谷区)で開催しました。
障害のある人とない人がオーケストラを結成し、演奏するという「バリアフリーコンサート」の試みです。
総勢150人のスペシャルオーケストラ
指揮は小林 研一郎さん。オーケストラには、福祉に理解をもつプロ・アマチュアの演奏家からなる「コバケンとその仲間たちオーケストラ」を中心に、NHK交響楽団の有志と、障害のあるメンバー31人、総勢150人が参加しました。
ゲストとしてバイオリンソロに川畠 成道さん(視覚障害)、ピアノソロに辻井 伸行さん(視覚障害)が共演し、エンディングの曲「世界にひとつだけの花」には、NHK東京児童合唱団も加わり、コンサートを盛り上げました。
さまざまな課題乗り越え、半年かけて練習
公募で集まったメンバーの障害は、肢体不自由、視覚、聴覚、知的、自閉症など多岐にわたり、乗り越えなければならない課題もさまざまでした。事業団は、昨年8月の結団式以来、武蔵野音楽大学の学生に協力を依頼、マンツーマンでサポートしてもらう体制を取りました。
毎月行われた練習会では、小林 研一郎さん自らが指揮をとりました。また、健常者のメンバーと、障害のあるメンバーが共にパート練習を行うなど、半年間にわたり研鑽を重ねて本番のステージに臨んだのです。
放送でも紹介
このコンサートの模様はNHKで、特集番組「オーケストラ生まれる」、「炎のコバケンこころコンサート」として放送されました。また「福祉ネットワーク」などの番組でも繰り返し放送され、大きな反響を呼びました。
出演者
指揮:小林 研一郎
バイオリン:川畠 成道
ピアノ:辻井 伸行
コンサートマスター:篠崎 史紀(NHK交響楽団)
コンサートミストレス:瀬崎 明日香(コバケンとその仲間たちオーケストラ)
合唱:NHK東京児童合唱団
協演:東京音楽大学
司会:森田 美由紀(NHKアナウンサー)
演奏曲目
- ヴェルディ:歌劇「アイーダ」から 「凱旋行進曲」
- サラサーテ:チゴイナーワイゼン *バイオリン 川畠 成道
- プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」
- 小林 研一郎:組曲「パッサカリア」から「夏祭り」
- シベリウス:交響詩「フィンランディア」
- ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18から第3楽章 *ピアノ 辻井 伸行
- チャイコフスキー:序曲 「1812年」
- 槇原 敬之:世界に一つだけの花 編曲:上柴 はじめ *合唱 NHK東京児童合唱団