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活動リポート

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2008年6月 1日

和歌山県・日高川町で「公開すこやか長寿」収録実施

写真:収録の様子

健康長寿、介護予防のために家庭で手軽にできる健康法、運動法などをお伝えする、教育テレビの番組「福祉ネットワーク 公開すこやか長寿」。さる6月1日(日曜日)、和歌山県・日高川町の日高川交流センターで収録が行われました。前の日まで降り続いた雨もあがり快晴となった当日は、270人ほどのみなさんが会場に足を運びました。

第1部 公開収録「転倒予防のための健康体操」

写真:図や身ぶりを交えて解説する久野さん

公開収録の講師は、筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授の久野 譜也さんです。久野さんは、高齢者のための科学的筋力トレーニングのプログラムを全国で展開しています。

今回の番組で久野さんが紹介したのは、体に負担をかけず、転倒しないために特定の筋肉をきたえるトレーニング方法です。きたえるのは、上半身と下半身をつなぐ「大腰筋」と、太ももの前側の筋肉の2か所。この2か所を無理なく効果的にきたえるために有効な、いすやマットを使った3種類の運動を続けることで、年をとって細くなってしまった筋肉を太くしてスムーズな歩行を取り戻せるしくみを、イラストを使った解説や実際の運動をまじえてわかりやすく説明しました。

写真:久野さんの指導を受ける地元のおとしより 出演者としてステージに上がった地元日高川町の高齢者のみなさんは、日頃農業に従事しているため、畑仕事の疲れや腰の曲がり、腰痛に長年悩まされています。番組の後半では、毎日の暮らしの中に今回紹介されたトレーニングがどう生かせるかといったお話も交えて、地域性ゆたかな内容となりました。


第2部 講演「多くのひとたちとの出会いの中で」 --松島 トモ子さん--

写真:会場に語りかける松島さん

休憩をはさんで、第2部は女優の松島 トモ子さんの講演です。

旧満州(現在の中国東北部)でうまれた松島さん。戦後間もなく母に抱かれて日本に引き揚げた松島さんは、3歳からバレエを学び、映画「獅子の罠」でデビューしました。以来、名子役として80本の映画に主演。さらに童謡、ポピュラー、歌謡曲の歌手としても活躍してこられました。そんな松島さんが、いまから10年前、一通の手紙がきっかけで知り合ったのが「車いすダンス」。自ら数多くの国内外の競技会に出場して優勝を重ね、現在もライフワークとしてデモンストレーションや車いすの障害者とのダンス体験などの活動を行っている松島さん。講演では、映像などもおりまぜながら、車いすダンスの魅力を紹介されました。さらに、シベリアで無念の死を遂げた父親の墓参りに、お母様と現地を訪れたときのお話を情感たっぷりに披露。多くの人たちとの出会いの中で得た感動、生きる喜びを、時に歌うように時にせつせつと語りかけることばに、会場は聞き入っていました。

 

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