2007年11月15日
障害者の職業技能競技を応援する「NHKハート・コンサート」を開催
世界各国の15歳以上の障害のある人たちが一堂に集い、職業技能を競う「国際アビリンピック」が、11月14日〜18日、静岡県で行われました。このアビリンピックを応援しようと、11月15日(木曜日)、NHKハート・コンサートを静岡県コンベンションアーツセンター・グランシップ(静岡市)で開催しました。
出演は、歌手の加藤登紀子さん、視覚障害のあるピアニスト・清水紘子さん、静岡県掛川市にある肢体不自由児施設「ねむの木学園」の創設者・宮城まり子さん(歌手・女優)と学園のみなさん。会場には、視覚、聴覚、手、足など身体の障害や知的な障害がある方をはじめ、1,000人もの観客が詰めかけました。
コンサートは清水さんの奏でるドビュッシーの「ピアノのために」で幕を開けました。清水さんの華麗な演奏に続いて登場したのは加藤登紀子さん。加藤さんは「百万本のバラ」「愛の賛歌」を熱唱。また、清水さんと一緒に「さくらんぼの実る頃」「千の風になって」を披露しました。加藤さんの力強い歌声と清水さんの演奏が重なりあって、素敵な音楽がホールいっぱいに響きました。
コンサートの後半から登場した「ねむの木学園」のみなさんは、宮城まり子さんの指揮で「遠い日の歌」「ちいさな木の実」を合唱。澄み渡る歌声に会場からは大歓声がわきおこりました。
観客のみなさんからは、「障害のあるなしなんて関係なく、みんながひとつになれてとっても良かった」という声がたくさん聞かれました。 「障害があってもなくても、どんなことでもできる」という思いを、観客のみなさんに感じていただけたと思います。