2006年11月11日
熊本で発達障害者支援フォーラム
11月11日(土曜日)、熊本市で、「発達障害者を支援するために」をメインテーマとした「NHKハートフォーラム」を開催しました。
主催は、NHK厚生文化事業団九州支局、NHK熊本放送局、熊本LD親の会です。
会場はほぼ満席
今回は基調講演に、「読みの困難さ」を抱える当事者をお迎えしたこともあり、事前の参加申込は、当初予定していた定員300人を早々に越え、400人近くになりました。小学校・中学校・養護学校の先生を中心に医療関係者・行政関係者・学生・一般の皆さん等でほぼ満席となりました。
当事者が語る
基調講演をお願いしたのは、岐阜養護学校教諭の神山 忠さんです。
神山さんは「読みの困難さ」を抱えながら、高校卒業後、自衛隊に入隊し、そこで勤務しながら夜間の短大に通って教員免許をとり、中学校の教員になられました。そして現在は養護学校で教鞭をとっていらっしゃいます。
「本人の経験した具体的な事例を聞かせてもらったので、わかりやすかった。」「読めても書けないということが理解できず、はがゆく思っていたが納得できた。」「ご自身の体験で苦労されたことがよくわかった。ご苦労を考えると胸が痛む。」「すべての教師に聞かせたかった。」「自分の子供の気持ちがよくわかった。」「子供にはいろいろな形があってもいいのだと改めて感じた。」など参加者の7割近くの方々から感想が寄せられたように、発達障害児・者の理解と支援について有意義なフォーラムとなりました。
[記事:九州支局]