障害のある人自身の貴重な体験記録や、障害児・者の教育や福祉の分野でのすぐれた実践記録などに対して贈る「NHK障害福祉賞」は、今年で59回目を迎えました。
今回は462編の応募があり、以下の通り入選者を決定しました。

「NHK障害福祉賞」は、1961(昭和41)年、当時肢体不自由児・者に比べて実態が知られていなかった知的障害児・者に光をあてるため、「精神薄弱者(児)福祉実践記録」を創設したのが始まりです。以来、障害への理解や関心を広げるため、テーマや部門を設けながら継続しています。
現在は、障害のあるご本人の部門(第1部門)と、障害のある人とともに歩んでいる人の部門(第2部門)の2部門で体験作文を募集し、入選作品を広く紹介しています。

最優秀

千代子さんと私

倉科 由加子(61歳、愛知県在住、施設利用者(故人)が脳性まひ、第2部門)

働き始めた入所施設で、重度の障害がありストレッチャーで生活する千代子さんに出会う。彼女の生活を最期まで支え、苦難を受け入れて多くの人に慕われた彼女のようになれたらと憧れを抱く。

優秀

生きたい「私」と、弱い「わたし」

川越 萌々香(18歳、宮崎県在住、心疾患・形成不全、第1部門)

知ってほしい

夏目 千種(36歳、愛知県在住、てんかん・高次脳機能障害、第1部門)

芽吹いて、生きて

西川 早千恵(35歳、大阪府在住、娘が腎不全・全盲、第2部門)

佳作

夢を繋げ

後藤 未来(26歳、埼玉県在住、脳性まひ・場面緘黙症、第1部門)

当事者と支援者のあいだ

斎藤 彰太(33歳、北海道在住、うつ病、第1部門)

大好きな 手仕事から 音声パソコンへ!

中地 惠子(79歳、栃木県在住、視覚障害、第1部門)

隠したくて、隠したくない ~難聴の娘とセルフアドボカシー~

遠山 紀子(49歳、東京都在住、娘が聴覚障害、第2部門)

矢野賞(長年にわたる体験・実践記録を対象に贈る賞)

息子とともに(半世紀を生きて)

大西 光子(91歳、東京都在住、息子が脳性まひ、第2部門)


入選作品集

入選した9作品を収めた入選作品集を12月中旬に発行します。
申し込み方法については、こちらのページをご覧ください。

選考委員

鈴木 ひとみ (人権啓発講師)
藤木 和子 (全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会 副会長)
柳田 邦男 (ノンフィクション作家)
NHKコンテンツ制作局 局長
NHK厚生文化事業団理事長  (五十音順/敬称略)

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