第56回「NHK障害福祉賞」入選作品が決まりました!
公開日:2021年11月9日
障害のある人自身の貴重な体験記録や、障害児・者の教育や福祉の分野でのすぐれた実践記録などに対して贈る「NHK障害福祉賞」は、今年で56回目を迎えました。
今回は過去最多の567編の応募があり、以下の通り入選者を決定しました。
「NHK障害福祉賞」は、1961(昭和41)年、当時肢体不自由児・者に比べて実態が知られていなかった知的障害児・者に光をあてるため、「精神薄弱者(児)福祉実践記録」を創設したのが始まりです。以来、障害への理解や関心を広げるため、テーマや部門を設けながら継続しています。
現在は、障害のあるご本人の部門(第1部門)と、障害のある人とともに歩んでいる人の部門(第2部門)の2部門で体験作文を募集し、入選作品を広く紹介しています。
現在は、障害のあるご本人の部門(第1部門)と、障害のある人とともに歩んでいる人の部門(第2部門)の2部門で体験作文を募集し、入選作品を広く紹介しています。
最優秀
保育士の卵、ワケありにつき~ちょっとそのカラ破ってみない?~
竹内 智香(21歳、北海道在住、発達障害、第1部門)
念願の保育士になるために自分の特性を分析し改善に努めるが、保育実習でパニックを起こす。発達障害を抑え込むのではなく楽しむことが大事だと気付き、周囲の協力に感謝しながら特性を生かそうと思うようになる。
優秀
いのちについて
戸谷 百花(23歳、埼玉県在住、肢体不自由・気管切開、第1部門)
いつかきっと大丈夫になるので。
寺本 舞衣(23歳、京都府在住、視覚障害[網膜色素変性症]、第1部門)
重度知的障害の我が子、友ちゃんと出会ってからの私
幾谷 栄司(51歳、兵庫県在住、息子が重度知的障害[15番染色体テトラソミー]、第2部門)
佳作
これが私の人生と言える様に~吃音と過ごした21年~
和智 南生(21歳、東京都在住、吃音[難発性吃音]、第1部門)
ずっと、つづく
桑田 彩那(20歳、岡山県在住、発達障害[アスペルガー症候群]、第1部門)
ただ、普通にご飯が食べたくて
下田 朝陽(24歳、東京都在住、会食恐怖症、第1部門)
彼の持つ力を生かす
寺尾 いずみ(62歳、愛媛県在住、教え子が自閉症、第2部門)
伝えたいことがありすぎて
西村 彩香(37歳、奈良県在住、息子が自閉スペクトラム症・ADHD/娘がFlna遺伝子異常、第2部門)
米ちゃんの癖と地域のみんな
金谷 祥枝(50歳、大分県在住、祖母[職親]が預かった知的障害者、第2部門)
矢野賞(長年にわたる体験・実践記録を対象に贈る賞)
見える障害と見えない障害
津田 由美(50歳、神奈川県在住、夫が身体障害と高次脳機能障害、第2部門)
入選作品集
入選した11作品を収めた入選作品集を12月上旬に発行します。
選考委員
鈴木 ひとみ | (人権啓発講師) |
玉井 邦夫 | (大正大学 教授) |
藤木 和子 | (全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会 副会長) |
柳田 邦男 | (ノンフィクション作家) |
NHK制作局長 | |
NHK厚生文化事業団理事長 (50音順/敬称略) |