2014年12月 9日
福祉施設の手づくり製品販売会「手づくりの心 届けます市」を開催しました。
12月9日(火曜日)、東京・神奈川の福祉施設と東日本大震災被災地の施設の製品を集めた販売会「手づくりの心 届けます市」を、東京・渋谷のNHK放送センターで開催しました。
開催日は「障害者週間」にあたり、放送センターで働く職員やスタッフに、福祉をより身近に感じてもらい、障害のある人への理解と支援の輪が広がっていくようにという思いを込めて、NHK共済会とともに2011年から実施しています。
被災地で作られた製品を販売
今年の販売会では、東京の2団体に加えて、東日本大震災で被災した東北の福祉施設の製品を販売する川崎市の「レジネス」の、計3団体に出店をしていただきました。
建物がこわれてしまったところ、仕入先や販売先を失った施設など、震災からもうすぐ4年が経ちますが、震災前の状況にまだ戻れていない施設が少なくありません。
テーブルには、なみえ焼きそばや油麩、味噌、南部せんべいなどの東北地方ならではの加工品や、復興への思いがこもった品が並びました。
何度も被災施設に足を運んでいるという担当の方が、それぞれの製品の成り立ちを丁寧にお客に説明しながら販売にあたっていました。
個性豊かな製品が勢揃い
身近なところで障害のある人たちが製品を作っていることを知ってもらえるように、販売会には世田谷区の福祉施設「のぞみ園」、調布市の福祉施設「はあと・ふる・えりあ」にも出店いただきました。
各施設がふだん製作・販売している、焼き菓子、織物のバッグや羊毛キルトのアクセサリーは、色や形、デザインが一つ一つ異なるのが手作りならではの味わいです。各施設から“売り子”として訪れた障害のある人達の呼び込みの効果もあって、会場は多くの職員やスタッフでにぎわいました。「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターをかたどった『妖怪焼き』はいつも大人気で、今回も完売となりました。
売上が増えれば給料(工賃)の増加にもつながるのはもちろんのこと、障害のある人の働く意欲の向上や、社会経験につながります。
「自分たちの製品を多くの人にPRできてよかった」と福祉施設の人は参加の感想を口にしていました。
NHK厚生文化事業団では、障害がある人への理解と支援の輪が広がるよう、今後も福祉施設のとりくみを応援できればと考えています。