2014年5月15日
ハートカフェ@渋谷「当事者が語る、大人の発達障害」第2回 開催しました
「当事者が語る、大人の発達障害」を月テーマにした、ハートカフェ@渋谷の2回目を5月15日、渋谷区勤労福祉会館で実施しました。今回の講師は、片岡 聡さん(NPO法人リトルプロフェッサーズ理事長、自閉症スペクトラム障害)。「当事者が望むこれからの自閉症支援--身体的困難への配慮と自閉症的感性の尊重」について、お話しいただきました。
片岡さんはご自身の乳幼児期には、「夜泣きがひどい」「掃除機の音を極度に嫌う」「他の園児と遊ばない」などといった特徴があり、今なら確実に就学前に診断がつくケースだと言います。
自閉症スペクトラム障害の人たちは感覚過敏・鈍麻を持っていると言われていますが、本人はそれを当たり前だと思っているので、「感覚過敏がある」とはよく分からない。でも、ノイズキャンセル機能のついたヘッドホンやサングラスを使ってみると、はじめて感覚過敏を実感するといいます。こういったものを使用することで、聴覚や視覚の刺激が軽減されて、今では必需品になっているといいます。また、気圧の変化などで体調が悪くなる人もいるので、気候の変動を予報する、スマートフォンのアプリなども利用するといいとアドバイスしました。
参加者からは「1時間が短く思えました。自閉症の方の気持ちが何となく理解できた気がしました」「当事者にとっての困難を明確に言語化していただいてありがとうございました」といった感想が寄せられました。