2008年12月14日
背骨をしなやかに保って健康維持 高知・四万十市で公開収録
全国各地を訪ねて、健康長寿、介護予防のために家庭で手軽にできる運動や健康法などをお伝えする、教育テレビの番組「福祉ネットワーク 公開すこやか長寿」。12月14日(日曜日)、高知県四万十市の西土佐ふれあいホールで、番組の公開収録と、ゲストによる講演会を実施しました。
第1部 公開収録「しなやかに動いて元気づくり」
公開収録の講師は、順天堂大学名誉教授の武井 正子さんです。武井さんは、運動教育学が専門で、幼児から高齢者まで幅広く健康・体力づくり運動について研究をしています。また全国老人クラブとともに、寝たきりゼロをめざした「いきいきクラブ体操」なども手がけ、各地で普及活動をおこなっています。
番組のテーマは「しなやかに動いて元気づくり」。武井さんはまず、高齢になるにつれて背骨が硬くなってしまうのはなぜか、それによって健康上どんな悪影響があるのか、背骨をしなやかに保つことでどんなメリットがあるのかといった点について説明しました。そして、日頃から背骨をしなやかに保つためにイスに座ったままできる手軽な運動法として、背骨を左右に湾曲させる「ゆりかごのレッスン」、前傾して楽に立ち上がる「ブランコのレッスン」、ひざを動かし上体をひねる「振り向くネコのレッスン」と名づけた三種類の運動を指導しました。
最後に、三つのレッスンの動きを組み合わせたエクササイズを紹介。舞台上の地元の高齢者のみなさんやゲストの藤田 弓子さん、そして会場のみなさんも一体となって、ゆったりとした音楽に合わせて体を動かしました。
第2部 講演「いつも何かにときめいていよう」 --藤田 弓子さん--
休憩をはさんで、第2部は俳優の藤田 弓子さんの講演です。
講演のテーマは「いつも何かにときめいていよう」。からだが年をとっても心は年をとらない、何歳になっても生き生きと自分らしく生きるひけつは、「胸をときめかせる」ことだという藤田さん。人生において、ときめくことの大切さを、数多くのエピソードをまじえながら楽しく語られました。会場は、長年の舞台で鍛えられたそのユーモアと説得力たっぷりの話術に引き込まれ、終始あたたかい笑顔に包まれました。