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活動リポート

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2008年4月27日

三重県・志摩市で「公開すこやか長寿」収録

写真:会場全体が一体となっての収録の様子

健康長寿、介護予防のために家庭で簡単にできる健康法などをお伝えする、教育テレビの番組「福祉ネットワーク 公開すこやか長寿」。4月27日(日曜日)、三重県・志摩市の志摩文化会館大ホールで収録が行われました。当日は初夏の陽気にもめぐまれ、300人をこえるみなさんが会場に足を運びました。

第1部 公開収録「認知症を予防する」

写真:クイズを交えて認知症について解説する松本さん

公開収録の講師は、大阪人間科学大学教授の松本 一生さんです。認知症がご専門で、ものわすれクリニックの院長として地域の高齢者の相談や治療にあたっていらっしゃいます。

松本さんは、認知症に関する基本的な知識をクイズをまじえて説明しながら、正しい理解と予防法で認知症は防げることがわかってきたことなどを解説しました。予防のための大切な要素として、肥満や糖尿病、高血圧、高脂血症、心疾患など日頃からの生活習慣と病気の管理、また「水分や緑黄色野菜を多くとる」「アルコールは適度に」といった食生活上の注意すべきことなどを解説。さらに松本さん自身の最近の研究から、「人のために何かをしている自分は認知症になりにくい」というデータを紹介、社会参加をして人と関わることの大切さを力説しました。収録では、客席のみなさんもクイズに参加しながら、認知症への理解を深めていました。

写真:石原さんの指導で演歌体操 番組の後半では、「適度な運動」として、志摩市で考案されたという健康体操が登場。地元の病院で看護師長を務める石原 久主代(くすよ)さんが指導するのは、車いすに座っていてもできるユニークな《演歌体操》です。「北国の春」のメロディーに合わせ、ステージ上だけでなく会場全体が一つになって楽しいひとときを過ごしました。

第2部 講演「ありがとうという言葉に涙したことがありますか」 --荒木 由美子さん--

写真:客席に語りかける荒木さん

休憩をはさんで、タレントで女優の荒木 由美子さんの講演です。

デビュー直後からアイドルとして数々のテレビ番組で活躍していた荒木さんですが、人気絶頂の中でタレントで歌手の湯原 昌幸さんと結婚し芸能活動を休止、その2週間後に病に倒れた義母を20年間にわたって介護してきました。その経験の中で感じた命の大切さ、死、夫婦のきずな、家族の大切さ…。重くなりがちな問題を、率直なことばでやさしく語りかける荒木さん。介護を納得するまでやりきったからこそ生まれるそのことばの一つ一つに、会場は温かい涙と、時にさわやかな笑顔に包まれました。

 

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