活動リポート

2006年4月 1日

N響メンバーと仲間たちが福祉施設でコンサート

事業団が実施する、NHK交響楽団のメンバーと仲間たちの出前コンサート。４回目となる今年は、４月１日 土曜日、福岡県志免町の特別養護老人ホームで行われました。
施設で暮らすお年寄りに、普段聞く機会の少ないプロの生演奏をお届けし、あわせて施設と地域の交流を図る活動です。

NHK交響楽団のバイオリニスト篠崎 史紀（ふみのり）さんと仲間たちが訪れたのは、日本赤十字社福岡県支部が運営する「やすらぎの郷」です。会場の玄関ホールには、施設で暮らすお年寄りの他に地域の人たちもやってきて、あわせて240人が演奏に耳を傾けました。

第１部　施設職員・スタッフによる「ヤスラーギ・コンサート」

最初は、「ヤスラーギ・コンサート」と題した、施設の職員・スタッフによる演奏です。“上を向いて歩こう”“青い山脈”など誰もが知っている曲が盛りだくさんで、会場の人たちも大きな声を出して一緒に歌いました。
施設で行っている体操なども披露し、日頃施設で行っている活動を地域の人に知っていただく機会にもなりました。

第２部　Ｎ響メンバーと仲間たちによる「やすらぎコンサート」

はじめに、二期会の半田 美和子さんによる歌です。ピアノ伴奏は桑生 美千佳（くわお みちか）さん。「花の街」「春よ来い」など春らしい日本の歌が中心でした。
続いて、NHK交響楽団第１コンサートマスターの篠崎 史紀さんによるバイオリンの演奏です。「愛のあいさつ」「ユーモレスク」など、日本でも親しまれている優しいメロディーが会場に広がりました。
「普段の生活では味わえない澄んだ時間でした」「涙が出るような、何ともいえない心の喜びでした」という感想が聞かれ、実際に涙を流されている方もいらっしゃいました。

施設と地域の交流

今回のコンサートを通して、施設のお年寄りと地域の人たちのつながりが少し強くなったようです。「近くに住んでいますので、これから協力できることがあったら参加したいと思います」「今日をご縁に、入居者とのふれあいに来ます」という声が、地域の人々から聞かれました。
素敵な音楽が、施設と地域のかけ橋になれば、とてもうれしいです。