障害のある人自身の貴重な体験記録や、障害児・者の教育や福祉の分野でのすぐれた実践記録などに対して贈る「NHK障害福祉賞」は、昭和41年度創設以来、今年で55回目を迎えました。
今回は過去最多の484編の応募があり、以下の通り入選者を決定しました。

最優秀

有難う
(小林 順子、52歳、神奈川県在住、息子が重度知的障害をともなう自閉症、第2部門)
息子が自閉症と診断され、療育に励む。教師の協力もあり、トイレでの排泄や自転車に乗ることができるようになる。初めてのお給料でお世話になった人へプレゼントを用意する息子の誇らしげな姿こそが自分への最高のプレゼントだと感謝する。

優秀(第1部門)

扉の向こう側で
(近藤 彩、36歳、秋田県在住、統合失調症)
一ねんせいはたいへんです
(山田 永菜、7歳、岩手県在住、発達障害)

優秀(第2部門)

ひとりごと~高次脳なオットとコロナと今を生きる~
(白井 京子、57歳、大阪府在住、夫が高次脳機能障害)
私だから出来る事 私しか伝えられない事 妹と私の共存4年目
(山田 結心、11歳、岩手県在住、妹が発達障害)

佳作

「彩加!生きるんだよ、生きるんだからね。」~25キロの心体(からだ)で見た世界~
(鎌田 彩加、26歳、埼玉県在住、摂食障害・気管狭窄、第1部門)
その先へ
(西岡 奈緒子、40歳、神奈川県在住、筋ジストロフィー、第1部門)
ハロー、アスペルガー~ケバール星人は地球で暮らす~
(水城 文恵、34歳、東京都在住、発達障害、第1部門)
あの日から・・・
(植村 ゆかり、70歳、鳥取県在住、息子が知的障害・自閉傾向、第2部門)
樹になってください、樹は強いよ。
(永草 真美、56歳、愛知県在住、母が統合失調症、第2部門)

矢野賞(長年にわたる体験・実践記録を対象に贈る賞)

ある身体障害者の身の上話
(西 泰然、82歳、佐賀県在住、小児まひ、第1部門)


入選作品集

入選した11作品を収めた入選作品集を12月上旬に発行します。

選考委員

北岡 賢剛 (社会福祉法人グロー 理事長)
鈴木 ひとみ (人権啓発講師)
玉井 邦夫 (大正大学 教授)
柳田 邦男 (ノンフィクション作家)
NHK制作局長
NHK厚生文化事業団理事長 (50音順/敬称略)

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