2016年5月22日
パラリンピアンがやってきた!東北出身選手との交流教室
5月22日(日曜日)福島県郡山市立行徳小学校で、「パラリンピアンがやってきた!」の特別版・東北出身選手との交流教室を開催しました。
NHKの様々な番組が参加する公開復興サポート明日ヘin郡山の一環。晴天のもと、小学生以下の子ども58人、保護者などの観覧者67人、計125人が参加しました。
まずは午前10時30分から、車いすバスケットボールの体験教室。いわき市出身の豊島 英選手(27歳 WOWOW)や女子選手たちが、競技用車いすの乗り方を教えると、子どもたちはすぐに慣れ、選手と一緒に鬼ごっこ。さらにパスを受けてシュートする練習をし、最後は4チームに分かれてのシュート合戦で盛り上がりました。
(豊島選手はこの日の夜、リオパラリンピック日本代表に選ばれました。応援してます!)
11時20分からは、豊島選手に加え、陸上100m視覚障害の佐藤 智美選手(26歳 東邦銀行)、車いす卓球の吉田 信一選手(50歳 情報通信研究機構NICT)によるトークイベント。
ゲストとしてサッカー元日本代表の北澤 豪さんも参加して、選手たちの本音を探りました。
(司会はNHK福島放送局・岩間 瞳キャスター)
テーマは「なぜ競技を始めたのか?」「競技の魅力は?」「皆さんへのメッセージ」。
会場の子どもたちや親には、佐藤選手の視覚に近い状態を再現した視覚障害体験メガネが配られました。北澤さんもつけてみると、ほとんど見えず、歩くのも怖い。その状態で佐藤選手は「とにかく、まっすぐ走ることを心がけ、練習している」と話し、その走りを披露してくれました。
12時15分からは車いす卓球と、ボッチャの体験教室を同時開催。
車いす卓球では、すでにパラリンピック出場を決めている吉田選手に挑戦したり、福島県内の車いす卓球選手とダブルスの試合をしたり、車いすに乗ってコーチから指導を受けたりと、さまざまな体験ができ、子どもたちが果敢に挑戦していました。
ボッチャでは、ランプという用具を使う大堀 誠眞選手が技を披露。福島県内のコーチが競技のルールを丁寧に教えると、参加者はどんどんボールを投げ、初めて体験するボッチャの面白さを知りました。
「車いすオニゴッコがたのしかった」「間近で現役選手を見て話も聞けてよかった」「あきらめずにやることが大切だと言っていたことが印象に残りました」「ボッチャという競技そのものを知らなかったので、知れたこと、体験できたことがよかったです」「ぜひまたやりたいです」など、たくさんの感想が寄せられました。
この日はスタッフとして、小学校隣の奥羽大学の大学生も参加。選手や子どもたちをサポートし、盛り上げてくれました。
また、グラウンド脇や大学内では、東日本大震災以後避難している福島県内の福祉事業所が作っているお菓子やパン、布製品などを販売するコーナーを設けました。完売したものを多く、立ち寄った人と交流する姿も見られました。
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