2014年5月 8日
ハートカフェ@渋谷 開催しました
5月8日午後6時半、渋谷区勤労福祉会館で初回の「ハートカフェ@渋谷」を開催しました。ハートカフェは、平日の夜、会社帰りにお茶を飲みながら、様々な福祉の問題について考えてみようと始めたもので、5月は毎週木曜日に開催しています。初回のこの日、「『当事者研究』から見えてきたこと」をテーマに綾屋 紗月さん(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員)にお話しいただきました。
綾屋さんはアスペルガー症候群とLDがあります。アスペルガー症候群というと一般的に社会性の障害ともコミュニケーションの障害とも言われますが、自身の困難さと重ね合わせると、必ずしも言い当たらない。自身の体験を言い当てる言葉を探すことが、「当事者研究」を始めるきっかけの一つとなったと言います。当事者研究とは、困りごとを抱えた本人つまり当事者が、自身の特性について研究すること。
綾屋さんはご自身がアルファベットを読むことが苦手だと言いますが、それがどういう状況かなど、アニメーションをふんだんに使いながら分かりやすく説明し、発達障害をどう理解し、どう対応すればいいのかを考えるヒントをたくさん教えてくれました。
参加したみなさんからは「どのように見えるのか、聞こえるのか、ということが具体的に理解できた」「ふわふわしていた自己像がやっとひとまとめになって、生きづらさが少しほどけた感じがします」などの感想が寄せられました。
5月は毎週木曜日
5月は毎週木曜日にハートカフェを開催しています。次回以降のハートカフェもぜひご参加ください。