ぽれぽれ・ちば「野菜作りにますます力が入っています!」
千葉県にある「ぽれぽれ・ちば」は、精神障害のある人や家族が、地域の中で安心して、積極的に暮らせるようにと作られました。わかば基金の支援金で作った農作業小屋のある畑は、野菜がいっぱい。収穫期には、スーパーにも出荷しています。
地域の中でゆっくりと
「ぽれぽれ・ちば」は平成15年、千葉県白井市で発足し、精神障害のある人や家族、病院や診療所に勤める精神保健福祉士や臨床心理士たちが参加しています。
「ぽれぽれ」とは、スワヒリ語で「ゆっくり」という意味。事務局長の宮沢 友子さんは「今はまだ小さな活動ですが、ゆっくりと、地域生活のサポートセンターのようになれればいいな」と考えているそうです。
環境の向上で、働く意欲もアップ
わかば基金の支援金で、畑の脇に農作業小屋を建設、農業機械や資材を収納しています。これまでは、農作業をするたびに、作業所から2キロ離れた畑まで、重い農機具を運ばなければなりませんでした。
「機械や資材を運ぶ必要がなくなって、作業は能率アップ。そのうえ、雨が降っても作業ができるようになったので、働く意欲も増しています」と、宮沢さんは言います。
そして、小屋の脇に設置した簡易トイレのおかげで、わざわざ作業所まで車で戻らずに済み、みなさん大変喜んでいます。
就労と交流の拠点に
畑で栽培しているのは、ブロッコリー、レタス、じゃがいもなど。地域の農家の支援を受けながらつくった野菜は、地元のスーパーに出荷できるようになりました。この販売収入をご本人たちへ賃金として支払っています。精神障害のある人たちの働く場として、ご本人や家族から期待されています。
「ぽれぽれ・ちば」は、地域の人たちとの交流も大切にしています。週に1〜2回、パンを作ったり、料理教室や手工芸教室を行ったりしています。 「7月始めには、じゃがいも掘り大会を行います。お近くの方はぜひ、ともに泥まみれになりながら楽しみませんか」と、宮沢さんたちは呼びかけています。
(2008年4月14日 記)
NPO法人 ぽれぽれ・ちば は、第18回(平成18年度)の支援グループです。
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