在宅福祉サービスの一つとして、食生活に困難を抱えている高齢者世帯への食事サービスが各地で行われています。
その進め方はボランティアによるもの、行政機関との協働によるものなどまちまちですが、福祉施設や学校などの調理室を活用して、その地域のひとりぐらしや寝たきりのお年寄りの家に食事を届けています。
介護保険制度の改正にともない介護予防が着目されていますが、その中で老化の予防に効果のある食事サービスも期待されています。
栄養価、バランスを考えた食事と、それを届けてくれるボランティアとの交流は、お年寄りにとって大きな楽しみになっています。
また、食事をお年寄りの自宅に届けるのではなく、お年寄りたちに一定の場所に集まってもらい、一緒に食べる会食サービスを外出援助や食事介助のボランティアの協力を得て行っている地域もあります。
◆食事サービスのねらい
(1)直接的役割
- 温かくおいしい食事を提供することにより、ひとりぐらしのお年寄りの生活を豊かで楽しいものにする。
- 栄養のバランスのとれた食事を通して、お年寄りの健康に寄与する。
- 食事が作れない時や買い物ができない時にそれを補う。
- ひとりぐらしの気ままさから、不規則になっている食生活を規則正しい習慣に戻す。
- 体調が悪いときや病気の時などに、その状態にあった食事を提供する。
(2)間接的役割
- 孤独なひとりぐらしのお年寄りに家庭的雰囲気を提供する。
- 閉鎖的になりがちなお年寄りに社会との接触の機会を多くする。
- 安否の確認
- 生活に必要な情報を提供する。
(3)福祉教育的役割
- サービスの担い手として地域の人々がかかわることによってお年寄りや障害者に対する理解を増進する。
- 今日の大きな福祉課題のひとつである在宅福祉の一端に直接参加してもらい、その意義を知ってもらうきっかけとする。
- 地域でのボランティアの発掘や組織化を図り、コミュニティ形成への足がかりとする。
★問い合わせ
東京食事サービス連絡会
〒162-0823
東京都新宿区神楽河岸1-1
東京ボランティア・市民活動センター内
電話 03-3235-1171
全国老人給食協力会
〒158-0098
東京都世田谷区上用賀6-19-21
老人給食協力会ふきのとう内
電話 03-5426-2547
FAX 03-5426-2548
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