NHK HEARTS WEB版 フクシなワタクシ 思支史志
「高齢の患者さんに甘えて構わんのだよ」と職員には言ってます。むしろその方が、高齢の患者さんは喜ぶので…。 湖山医療福祉グループ 代表 湖山 泰成さん

“親を入れたい病院” “自分が入りたい老人ホーム” “孫を入れたい保育園” を作りたい

インタビューする人

今回のゲストは、全国各地で高齢者施設や療養病床を運営している湖山医療福祉グループの代表の湖山泰成(こやま・やすなり)さんです。40年に渡って全国に医療や福祉分野での法人や施設を開設。その地域に寄り添い、その地域に根差した運営で、地域の方々の支持を得ています。その湖山さんが最も大切にしていることについて、グループ発祥の地である銀座の、歌舞伎座タワーの中にあるクリニックでお話をうかがいました。@銀座医院(東京 中央区)

湖山さんにとってのフクシとは
〈VOICE〉

目次

  1. 1.医療も介護も、田植えに近い感覚。真面目なことを10年、100年と続ける。
  2. 2.福祉の研修を なぜディズニーリゾートでやるかというと・・・
  3. 3.能登半島地震に出動させた「サンダーバード」

中谷:おはようございます。今朝も『銀座湖山日記』(※1)が更新されていましたね。
【区役所に行く時は、ロビーで福祉団体が販売しているクッキーを必ずお土産に買って帰る。血糖値138。湖山】って書いてありました。

湖山:そう。もう日課になってます(笑)。もともとは私の具合が悪い時に、明け方の孤独感から職員に一斉メールを送ったのが始まりなんです。それが続いていて・・・。

中谷:いわゆる“経営者からのメッセージ”だけじゃないのがいいですよね。非常にプライベートな湖山さんを感じられて。

湖山:それは明け方に書いてるから。昼間だったらあんなこと書かないよ(笑)。

中谷:メールの返信が早いって噂を聞いてます。夜送ってもその数時間後には返ってきてたりするって。夜中も働いてるんですか?

湖山:いやいや、私は夜の8時から12時くらいまで寝て、夜中の1時にはメールの返信を始めるんです。「代表はこんな遅くまでお仕事してるのか!?」と思う人もいるらしいけど、違う違う(笑)、私にとっては朝なんだ。もう68歳のおじいちゃんですから。でも、メールはなるべく早く返してあげたいんです。銀座にいても、心は全国各地の1万4千人の職員といつでもつながっているという気持ちでいます。

中谷:いいですね。今日はそういう職員さんへの思いもうかがえたらと思っています。

  1. ※1銀座湖山日記…WEB上に公開されている湖山さんの日記。医療・福祉への思いから子ども時代の思い出までが綴られる。締めくくりに当日の血糖値を記載するのがお決まり。

医療も介護も、田植えに近い感覚。
真面目なことを10年、100年と続ける。

19832023

中谷:湖山さんが代表を務める「湖山医療福祉グループ」は、日本各地で高齢者施設や療養病床を運営して、医療と福祉を連携させたサービスを提供されていますが、その始まりはなんだったんでしょうか。

湖山:40年ほど前に、親父が銀座の救急病院を引き継いだところが始まりなんです。その後、救急だけじゃなくて、老人病院も手掛けるようになったんですが、当時は患者を点滴漬けにするような悪徳老人病院が流行ってましてね。だから私たちは、素晴らしい病院とまでいかなくても、せめて「自分の親を入れたいと思えるような高齢者の病院にしよう」という思いだったんです。ところが、私も含め、立ち上げた職員たちがみんな年を取ってくると、今度は自分が心配になるんですね。「子どもには迷惑をかけたくない」っていうことで、次は“自分が入りたい老人ホーム”を目指すようになった。そうやって徐々に展開していったんです。

中谷:なるほど。そんな「自分事」からのスタートだったんですね。最近新聞で読んだんですけど、法人別の特別養護老人ホーム運営居室数で湖山グループは全国トップでしたね。(※2)さらに、ここ銀座の歌舞伎座タワーには最新鋭のクリニックまである。湖山グループが数を増やして成長していった秘訣は何でしょうか。

湖山:それはね、誰もやり手がいない過疎地で新しい施設を作ってきたからなんです。東京や銀座に出たい人はたくさんいましたけど、過疎地へ行って、機能性の高い介護施設をやりたいって思う人はいなかった。それから、“その地域らしい”施設というのを大事にしてるんです。意欲にあふれた地元の若者を採用したり、現場の職員が企画した施設で地域の慣習に沿ったサービスをしたりね。

中谷:湖山さんは東京生まれですよね。お父様の病院も銀座にあって、そこから過疎地に施設を立ち上げようってなったのは何か理由があったんですか?

湖山:うちの他の施設もそうなんですが、基本は人との出会いなんですよ。「この町に来てください」っていう町長とか、「こういうリハビリをやりたい」っていう理学療法士とか、「こういう食事を作りたい」という栄養士とか、「こういう医療をやってみたいんだ」という医師とかね。そういう偶然の出会いを経営の必然にしていく。そういうやり方なんです。“あなた”と会えたから、“あなた”がやりたい施設として、この施設をデザインしましょう、というふうにしてやってきました。私が28歳でこの業界に入って、今40年目ですね。最近は、全国のご縁のあった地域で社会福祉法人を毎年1つずつ立ち上げているんです。田植えに近い感覚ですね。私は、人のお世話をするのはコツコツ田植えしているようなもんだと思うんです。田植えって1年サイクルで、同じことを何百年続けるでしょ?特別派手なことは何もなくて、真面目なことを1年、10年、100年と続ける。医療・介護も田植えと一緒です。

中谷:なるほど。そうやって、“親を入れたい病院”、 “自分が入りたい老人ホーム”を増やしてきたんですね。

湖山:それで今はですね…“孫を入れたい保育園”もやっています(笑)。病院に看護師さんを集めるために、自分の子を安心して預けられる保育園を作ったのが始まりなんですが、「この病院、給料はフツーだけど、保育園が素晴らしいよね。ここに子どもを入れたいから、ここに勤めたい」って評判になるくらい素敵な保育園を作っていきたいんです。例えば、静岡県富士市にある湖山リハビリテーション病院には隣に保育園があるんですが、保育園の子どもたちが病院の周辺を散歩したり遊んだりするんです。もうそれだけでお年寄りは嬉しいですよ。不思議なことに、子どもの遊具を病院の前に置いただけで、子どもがいない時でさえ、ほのぼの温かい施設になるんですよ。

中谷:老人だけ、子どもだけじゃなくて、そういう施設が集まって、一つの湖山ビレッジになっているというのは、お互いに良い影響を与えそうですね。

湖山:本当にそうなんです。私も施設に行った時には必ず保育園に立ち寄ります。毎年、保育園に遊び道具をプレゼントするのが楽しみなんです。
そうそう、うちのグループは、施設がお互いの地域の特産品なんかを寄付し合ってるんですよ。例えば、母子生活支援施設に福島から精米したてのお米が毎週送られてきたりね。子どもたちに本物の味を知ってもらいたいわけです。母子生活支援施設ってね、皆さんあまり知らないかもしれないけど、例えば、DVから逃れたお母さんと子どものセーフティーハウスになってる。そこに、Disney+(ディズニープラス)を入れて、映画をいち早く見られるようにしたんです。他にもレゴやアニメのDVDをたくさん揃えるなどして、普通の家庭と同じか、それよりも豊かなものを置いて、クラスのお友達が「羨ましいから行きたい」って思うぐらい楽しいことを若い時に経験させたいんです。

中谷:そっか!施設にいるからって弱者然としている必要はないっていうことですね!

写真提供:湖山医療福祉グループ

湖山:介護施設の利用者にも言えるんですが、サービスされる側に甘んじる必要はないんです。むしろ、これからは職員と共に助け合って生きていくんです。そしてお互い、自分らしく楽しく過ごしてもらう。それが利用者にとっても、職員にとっても生きがいになり、やりがいになるんです。

中谷:長い時間を一緒に過ごすからこそ、介護するとか、介護されるとかっていう関係を越えて、“共に生きる”ってことなんですね。

  1. ※2特別養護老人ホーム運営居室数…『週刊 高齢者住宅新聞』(2024年2月28日発行)記事『特養再編の可能性 特養居室数ランキング トップは湖山G』より

福祉の研修を なぜディズニーリゾートでやるかというと・・・

写真提供:湖山医療福祉グループ

中谷:大勢いらっしゃる職員への研修にも力をいれてらっしゃるそうですね。

湖山:うちは新入職員のサービス研修を東京ディズニーリゾートでやってるんです。「最高のサービスを学んでこい」って言ってね。とはいえ、まあ楽しい研修ですよ。この楽しい研修をするのには理由があるんですけど、まず第1に“最高のサービスとは何か”ってことを知ってほしいから。
そして、もう1つあって、この世界ね、すごい真面目なんですよ。だから、もう少し明るく楽しいことをしないともたない。若い人に入ってきてもらいたいけど、人の死に直面する仕事でもあるから、若い人には重すぎるんですね。特に福祉の世界には、人の命を守る以前に自分の精神を守れるのか、と心配してしまうくらい優しくて良い子が集まるんですよ。例えば、夜勤の時にお年寄りが死んでしまうようなことがあると、潰れちゃう子もいるんです。そういう子たちのために、明るく楽しい部分っていうのは、いつも作ってあげたいっていうのが第2の理由です。

中谷:重い仕事だからこそ、自分らしく楽しめる時間を、ということですね。そういう考えに至るきっかけはあったんですか?。

湖山:あるときね、特養ホームのお年寄りを楽しませるためにカラオケを買ったんですよ。ところが、最新鋭の機種を買ってしまったんで、先週発売されたばかりの曲は配信で入ってくるんだけど、逆に古い歌があんまり入ってなかったんですよ。当時は、古い歌を覚えて歌ってあげるのがサービスだと思い込んでいたんで、どうしよう…と。そうしたら、若い職員たちがキャッキャと新曲を歌って踊り出したんですよ。お年寄りのことは完全に無視で(笑)。自分たちが夢中になって踊って騒いでね。でも、お年寄りがね、普段の時より幸せそうだったんです。それはなぜかというと、自分の孫みたいな若い子たちが自分といる空間の中で本当に楽しそうにしていたからなんです。
それからは、例えば食事をする時に、「利用者のみなさんがお粥だから、私もお粥をいただきます」って無理して食べるよりは、「おじいちゃんはお粥だけど、私はカップラーメンが好きなの」って美味しそうに食べなさいと言うようになりました。施設で夏祭りがあれば、ノンアルコールビールを出す時に、まずは自分が「ノド渇いたー」って、グーっと旨そうに飲んで乾杯しなさいって。サービス中だからと思って我慢しちゃアカンと。そうすると利用者も心置きなく飲めるよって。

中谷:ただただ奉仕の精神…というだけでは最高のサービスはできないということですか。そういう視点はやってみないと気づけないことですね。

湖山:それは私も理屈じゃなくて、やっぱり現場を見たことで、「あぁそうなんだ」って目から鱗で。お年寄りにとって、新卒で20歳前後の若い子たちは孫みたいなものなんですよ。職員は大勢の利用者に目を配っていますけど、お年寄りは自分の担当スタッフのことしか見ていませんから、「このスタッフ、今日は体調が悪そうだな」とか、「昨日フラれたんじゃないか」とかって健康状態を気にするわけです。お年寄りは、自分の身体以上に、自分の面倒を見てくれるスタッフを大事にしてます。愛してます。好かれたいと思っています。それを理解できるかどうかで、介護のやり方が変わるんです。
自分のために若い職員がね、なんか苦労してる、怒られてる、遅くまで帰れない。それはね、もう本当に嫌なんです。子どもに迷惑かけたくないのと同じ。だからその分だけ、今度は逆に若者が楽しそうにしてると、もうそれだけで病の痛みを忘れるくらい楽しいんです。もう自分の孫を見るような目で見てます。だからですね。 経営者の私の立場から言うと、楽しく遠慮なく甘えなさい。高齢者の患者さんに甘えて構わんのだよと。むしろその方が、高齢者の方は、患者さんは喜ぶので。一方的に面倒見てるんじゃなくて、一緒に家族のように生きている、という気持ちで甘えて構わんのだよ、と。
そうじゃないと、高齢者の方は負担をかけたくないから、我慢しちゃうんです。

中谷:なるほど。“お世話されている”=“迷惑をかけている”って思って、いろいろ遠慮してしまうってことですね。だからこそ、職員の方が施設での活動を心から楽しんでいる姿を見たときに、高齢者の方は“迷惑をかけている”という意識から解放されて、安心して過ごせるってことですか。

湖山:そうなんです。「職員が幸せにならなければ、患者様は幸せになれない」って言い方をよくするんですよ。人生の終わりを迎える寂しさを支えるのは、やはり家族のような愛情、思いやりなんです。

中谷:自分が楽しむことの大切さと、最高のサービスが繋がっているんですね。利用者の方にも職員の方にも温かい思いがあふれているんですね。

湖山:でも、介護の現場ってただでさえ大変なので、お金や時間があるなら、研修や寄付じゃなくて、もっと自分たちの給料や休みに反映して欲しいって思う人もいて当然だと思うんですよ。例えば、ディズニーランドの新人研修のために全国の施設から新人スタッフを集めると、その間、現場にスタッフが足りなくなる。それこそ最初の頃は、「自分の若い時はなかった」とかって愚痴も聞こえてきました。でも今は「あんた頑張ってらっしゃいね。 施設は自分が頑張るから、全国の他のチームに負けないようにね」って応援ビデオを送ってきたりするんです。それはね、湖山グループの誇りですね。偉いのは、研修を企画する経営側じゃなくて、研修に送り出す職員ですよ。

中谷:湖山さんの福祉に対する精神が職員の方々に伝わってるんですね。
研修に行ってくることが、楽しみであるだけじゃなくて、その職員の心を守ることにも、自分たちのサービスの向上にも結び付いている、ということが現場でも実感されているんでしょうね。

湖山:実際、医療、介護の現場は命懸けの部分があるので、自己犠牲で自己満足してはいけないとも思っています。「自分の命と健康を犠牲にしたら、医療する資格はない」っていう親父のモットーを私も引き継いでいるんです。そう考えると、職員の家族も丸ごと守るっていう考え方につながります。それで最近始めたのが、職員とその家族のオンライン診療です。今日、中谷さんにお越しいただいた、この銀座医院には大学の専門医がたくさん来てるんですが、その専門医によるオンライン診療を日本中のうちの施設を通して受けられるようにしたんです。利用者や患者さんよりも、まず職員と家族を守ろうと。職員と家族の健康管理がオンラインで出来るようになって、初めてその次に利用者のこともできるという順番です。

中谷:その福祉観は学ぶところが多いですね。要するに『福祉をする人を守る』という。

湖山:今だと、能登半島地震の被災地支援に各施設からスタッフを送りますよね。すると、支援に行ったボランティアスタッフ宛に「頑張ってね」っていう応援動画がYouTubeにバンバンあがるんです。被災地での福祉の現場って本当に大変で。その中で、孤立しているのではなく、ちゃんと仲間がいるということを伝えている。それが現場の支えになるってことが分かっているんです。『湖山グループ』でYouTubeを検索してみてください。被災地支援にいった仲間たちへの応援メッセージがあがってます。泣けますね。これが職員たちの自主的な気持ちから出てきているというのが、私は好きですね。

能登半島地震に出動させた「サンダーバード」

2024

中谷:能登半島地震の被災地への救済支援の話が出ましたが、どのような支援をされているんですか。

湖山:最初は介護スタッフを派遣したんですが、行ってみたら施設では新型コロナウイルス感染症が蔓延してたんですね。単なる救済支援だけじゃなくて、コロナのクラスターに対応するだけの医療力と、看護師、検査キットが必要だったんです。現場からそういう報告があがってきたもんですから、すぐに、私が役員をしている『災害福祉広域支援ネットワーク』(※3)で開発していたワゴン車タイプの『対コロナ戦略特別装備車両カート』を出動させて、900個の簡易検査キットを施設に配って、看護師が感染症予防の指導をしたんです。そもそも介護保険施設は、地域に医療が保証されている事を前提にして存在していますからね。そのバランスが崩れてしまう被災地こそ、医療と介護を一体的に提供する体制が必要なんです。

中谷:素早い対応ですね。『災害福祉広域支援ネットワーク』というのはいつ頃からあるんですか?

湖山:もともとは、2004年の新潟県中越地震の後に、医療施設の支援に比べて、介護施設の支援が足りない現実を知ったことがきっかけだったんです。それで、「これからは大規模広域災害時に要援護者を支援する全国的なシステムが必要だ」と提案して設立されたんです。『災害福祉広域支援ネットワーク』には“サンダーバード”っていうニックネームもつけたんですよ。

中谷:“サンダーバード”ってあのSF人形劇の?

湖山:そうなんです。僕が小学生の頃にNHKテレビでやっていた『サンダーバード』(※4)。あのかっこいいイメージを重ねているんです。国際救助隊の兄弟たちが世界中の災害現場に急行して、スーパーメカで救助活動をするじゃないですか。

中谷:確かに、特殊な乗り物に乗って助けに来ましたね!まさに『対コロナ戦略特別装備車両カート』ですね。

湖山:今、能登に物資を運んだのは、いわばサンダーバード2号ですよ。他にもいろんなアイデアが出ていて、次のカートは、サンダーバード1号に装備されていた移動指令室のような、情報発信の設備を載せた車両の予定です。

中谷:災害における情報の重要度は高いですからね。

湖山:今回の能登での地震を機に、医療、介護、被災地支援まで、これまでの実績を見つめて、ネットワークとしてまとめ直したいと考えていて、それはもう人生の集大成みたいな気分です。医療施設、介護施設の両方を運営している湖山グループの総合力をどう生かすか。例えば、活動しているうちに、災害時に必要なのは救急車ばっかりじゃないことがわかってきたので、今後に向けてさまざまな手立てを準備したいと思っています。特に大事にしてるのは、普段使いをセットで考えるということ。例えば、トイレカーなら、普段は公園に置いてみんなで使って、いざという時にはそれで被災地に向かう。特殊な避難住宅として運び出せるコンテナハウスを職員寮としても活用するとかね。被災地って泊まるところがなかったりするので、キャンピングカーも整備しました。最近のは装備が進歩していて、シャワーもトイレも完備で、屋根には太陽光発電、車内には電子レンジ、テレビもあるんです。でも普段、そんなに使うことないじゃないですか。 だから、職員が家族や子どもとキャンプできるようにしているんです。これが“災害訓練”にあたるわけです。

中谷:すごいですね。それも意図としては、ディズニー研修と一緒で、「実地で、肌で学べ」っていうことですか?

湖山:そうです。使ったことがある人が増えれば、いざという時に心強いですよ。

中谷:頼もしいですね。そんな結束力、機動力のあるグループが、医療介護一体型サービス構築の先陣を切っていくんですね!

  1. ※3災害福祉広域支援ネットワーク…『認定特定非営利活動法人 災害福祉広域支援ネットワーク・サンダーバード』…災害発生時に全国の福祉施設が連携して被災地の施設を支援できるようにと、2005年に設立された団体。湖山さんがその設立に力を尽くした。
  2. ※4 サンダーバード…イギリスで1965年から放送された特撮人形劇。1966年からはNHKでも放送され大ブームとなった。世界各地で発生した事故や災害の現場にスーパーメカで急行し救助する「国際救助隊」の活躍を描く。

(撮影:金子直生)

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