第6回 本賞受賞 ( 2022 年度)
新しいカタチで新しい関係を築く
認知症高齢者に「おんぶにだっこ」される地域づくり
愛知・豊田市
活動内容と受賞のポイント
活動内容
「高齢者の方が家事や育児のお手伝いをしてくれたら?」――。若い人が認知症・高齢者を支えるという構図ではなく、認知症・高齢者が若い人を助けるという発想の転換で始まったのが「おんぶにだっこ」プロジェクト。認知症の人が料理をふるまう子ども食堂を定期的に開催、さらにそれを日常化し、誰でも利用できるレストラン「スマイリングキッチンLABO」をオープン。また、地域の高齢者のサポートを行う「まごころサポート」など次々と新しい活動を生み出している。
活動開始年度|2019年度
主な活動地域|愛知・豊田市
受賞のポイント
認知症や高齢の人たちが「危ないから」という理由で家庭や社会からどんどん役割を奪われてしまっている現状を変えたい――。そんな思いの若者たちが、自分たちの子育てを手伝ってもらって、お互いが笑顔に、と暮らしの本音から発想した点が新鮮である。さまざまな活動に発展しているが、子ども食堂からスタートしているため、暮らしに密着した感覚で考えられているのがいい。コロナ禍のなか、回数を減らしながらも継続しており、その持続力も評価できる。認知症の人たちが働くことを楽しみに、次を待ち望む声や姿は、全国の多くの認知症の人たちが切望していることでもあり、この活動が全国各地に波及していくことを期待したい。
番組での紹介
この活動はNHKの福祉番組「ハートネットTV」で紹介されました。
※NHK福祉情報サイト「ハートネット」で放送内容をまとめた記事をお読みいただけます。
記事はこちらから(NHKのサイトに移動します)
ご質問・メッセージ
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