認知症の理解を深める普及・啓発キャンペーン 「本人座談会」
映像活用のてびき

本サイトについて
“自分事”として語り合おう!
「私と認知症」
本人座談会

4人の認知症の当事者が、いま伝えておきたいことを本人だけで思い思いに語り合いました。

認知症になり苦しんだこと、元気を取り戻したきっかけ、支援のあり方、
自立した暮らしのための工夫、認知症にやさしい社会とは何か…などについてです。

ここでの認知症の人の発言は、すべての認知症の人を代表しているわけではありません。

皆さん一人ひとりが違うように、この映像の認知症の人もまた、
一人ひとりが違った地域の違った境遇の中でそれぞれの暮らしをしています。

多様な価値観の中で、あなた自身の「認知症観」を考えていただきたいのです。

この映像は、認知症について何らかの「答え」を提供するものではありません。

むしろ、話し合った認知症の当事者からの「問いかけ」ともいえるでしょう。

それぞれの答えは、これを見た皆さんの側にあります。

自分自身の「私と認知症」を、ともに、語り合っていきましょう。

4人の当事者たち

本人座談会映像

活用の手引き

「本人座談会」映像を活用した
ディスカッションの手引き

PDFダウンロード

オープニング&自己紹介

【動画分数 4分17秒】
2018年3月、東京で開いた本人座談会に参加したのは、宮城県仙台市の丹野智文さん、愛知県名古屋市の山田真由美さん、香川県観音寺市の渡邊康平さん、そして、鳥取県鳥取市の藤田和子さんです。座談会はまず自己紹介からスタート。みなさんの緊張した様子が伝わってきます。

パート1
  本人が語る「私の認知症」

【動画分数  18分25秒】
認知症と診断されたときの思い、症状にどう向き合ってきたかなど語り合いました。
①診断されたときの不安と絶望
②診断後に必要な支援とは
③認知症をオープンにする
④本人にできる工夫

パート2
  支援と自立を考える

【動画分数 14分10秒】
支援はどうあって欲しいか、本人の自立、尊厳を守る支援のあり方を考えました。
①サポーターとパートナーについて
②当事者どうしの交流の力
③周囲にどう関わって欲しいか
④認知症のサポートと自立

パート3
  認知症に優しい社会を考える

【動画分数 10分44秒】
認知症への偏見の背景、社会に求められる合理的配慮などについて考えました。
①認知症の人が働くこと
②本人が語る認知症予防と偏見
③本人からのエール

認知症にやさしい社会をつくろう! キャンペーンムービー

本人メッセージ編

【動画分数 1分41秒】
仙台市の丹野智文さんは、自動車販売のトップセールスマンとして活躍していた39歳のときに認知症と診断されました。絶望し毎日泣いて暮らしたという丹野さんでしたが、同じ認知症の人と出会い、その笑顔をみたときに救われたといいます。
認知症になっても得るものもある、そう気づいた丹野さんは全国で講演活動を開始。
できることはある、人生は認知症になっても新しくつくることができる、と語り続けています。

家族メッセージ編

【動画分数 2分31秒】
京都市の河合雅美さんは、母の中西栄子さんが認知症と診断され身の回りの手伝いをするようになりました。しっかり者だった母が変わっていく姿は受け入れがたく、当初は喧嘩ばかりしてしまったといいます。しかしある日、本当につらい思いをしているのは母自身に他ならないと気づきます。孫の理紗さんも、おばあちゃんは認知症になってもおばあちゃん、と見ていました。本人のやりたいことを支える周囲の人たちがいることで、おかあちゃんはおかあちゃんでいられるのだ、いま、雅美さんはそう考えています。

地域メッセージ編

【動画分数 1分36秒】
香川県観音寺市に暮らす渡邊康平さんは、認知症と診断され絶望のあまり家に閉じこもるようになりました。心配した妻の昌子さんは「思い切って認知症を公表したらどうか」と提案します。そこで長年通う碁会所の仲間に打ち明けたところ、誰も気にとめることなく接してくれました。今までどおりでいいのだと、つらい気持ちは一気に吹き飛んだといいます。この経験を生かし、渡邊さんは、認知症の診断でつらい思いをした人の力になりたいと、地域の認知症カフェで働き、相談活動に取り組んでいます。