末広小学校 × 渋谷本町学園
試合概要
グループリーグを勝ち進み決勝で戦うのは、葛飾区立末広小学校と渋谷区立渋谷本町学園です。
第1エンドをアニメーションで見てみよう!
クリックすると全投球のコースが見られます!
※コート上をクリックしてください。
【第1エンドの全投球をくわしく解説】
1番ボックスのキャプテンが、ジャックボールをコート中央奥に投球しました。
続けて投げた赤ボールは、ジャックの大きく後ろに転がります。
ジャックボールが正面に見える4番ボックスからの投球です。
投げた青ボールはジャックボールに当たり、ジャックのやや後ろにつけました。
末広小もジャックほぼ正面の3番ボックスから投球。
しかし、後ろにそれてしまいます。
決勝戦というプレッシャーからか、末広小の投球が、続けてジャックをオーバーします。
ここがポイント!
ミスが続く中、末広小はすぐに投球せず、一度話し合います。
コミュニケーションを取り、あせらず考える時間をつくることが大切です。
5番ボックスから、アプローチに成功!
赤ボールをジャックボールにつけます。
ここがポイント!
末広小の5番ボックス選手は、今までより大きく
赤ボールのオーバーが続く中、パーフェクトに距離を調整できました!
渋谷本町学園は、ジャックボールから赤ボールをはがしたいところ。
2番ボックスからヒットを狙いますが、おしくも外れ、アウトボールになります。
ここがポイント!
「うまい!うまい!大丈夫!」
渋谷本町学園は、2番ボックスからの投球が外れたとき、チームメンバーの声かけがありました。
「失敗したかな」と思った時でも、声をかけ合えば、次のベストショットにつながっていきます。
仲間からの声かけを受け、もう一度、2番ボックスからのヒットを狙います。
今度は成功!赤ボールに当て、ジャックボールからはがします。
投球した自分の青ボールも、ジャックから近い位置に残しました。
6番ボックスからジャックボールを狙います。
少し強めに投げ、ジャックを押し、奥の青ボールにも近づける作戦かもしれません。
しかし、わずかに横にそれました。
連続で6番ボックスから投球します。
これも横に曲がってしまいましたが、距離感は抜群でした。
ここがポイント!
末広小は、3方向から狙えるよう、1球ずつボールを残しています。すばらしい作戦です。
渋谷本町学園が守るには、残り1球の青ボールを、ジャックボール正面につけなければなりません。
「ビタビタにつけて!」
渋谷本町学園から声が聞こえます。
4番ボックスからの投球は、ジャックの少し手前に止まりました。
2方向からの赤の投球をガードできる位置に止めたことで、大量失点を防げます。
ここがポイント!
末広小は、追加点をどう取るか、ということに加え、失点のリスクも考えていました。
もし、渋谷本町学園の青ボールを押してしまうと、ジャックボールに近づき、逆転されてしまう可能性もあるからです。
チームで話し合い、「どんな投球がベストショットなのか」、投球コースを確認していたのです。すごい!
「まるでパラリンピックを見ているようなレベルの話し合い方ですね・・・。」
スタジオの村上元日本代表監督からも思わず称賛の声があがりました!
さぁ、1番ボックス、キャプテンの投球です。
じゃまになる青ボールに当ててずらし、自分の赤ボールをジャックボール前につける、ベストショットとなりました!
5番ボックスからの投球。
青を押さないことを意識してか、横にそれます。
最後の3番ボックスからの投球は、ジャックの大きく手前で止まります。
少しでも青ボールを押すと、赤の点数が減るため、無理に追加点を狙わない作戦もあります。
両チーム全投球を終えました。
末広小学校が、まず第1エンドで2点先取。優勝へ一歩近づきました!
第2エンドをアニメーションで見てみよう!
【第2エンドの全投球をくわしく解説】
両チームとも選手を全員入れ替えて、第2エンドを迎えます。
まだ2点差。勝負のゆくえは分かりません。
ここがポイント!
ジャックボールの位置をどこへするかが楽しみなところです。
末広小も渋谷本町学園も、これまでジャックボールを遠いところに投げています。
渋谷本町学園は距離をずらして仕掛けるか、それとも自分たちの自信のあるところで勝負するか?注目です!
ジャックボールを投げるのは、2番ボックス、渋谷本町学園のキャプテン。
これまでの試合で、すごくいいショットを見せています。
決勝でもジャックボールは遠い距離に投げ、自分たちの得意な場所で勝負します。
続けて投げた青ボールは、ジャックに少し当て、横につけました。
末広小は1番ボックス副キャプテンの投球です。
ジャックの前につけるスーパーショット!青ボールより近づけます。
さすが決勝戦。大接戦です!
赤ボールをはがすため、渋谷本町学園は6番ボックスからヒットを狙います。
強い投球で、赤ボールを弾きました!さらに自分の投げたボールはコート内にとどめます。
ここがポイント!
渋谷本町学園は、2番ボックス側にジャックボールを投げ、ヒットが上手な6番の選手から、斜めに狙えるようにしています。
相手がジャックボールの正面をとったとき、斜めから弾き飛ばす戦法です。それを成功させるのがすごい!
末広小は5番ボックスからの投球。
ジャックボールに当て、少し奥へと移動させます。
投げたボールはアウトになりました。
ここで寄せることができないと、末広小はピンチ!
3番ボックスからの投球は、ジャックボールに当たり、止まります。
アプローチ成功です!
ここがポイント!
これまでの5球すべてがジャックボールに当たる、高度な戦いとなっています。
徐々にジャックボールが奥へ行っていることにも注目です。
もし、ジャックボールがアウトになった場合、中央にある田の字の真ん中に移動されます。
これを作戦に利用することもできます。
4番ボックスからの投球は、時間をたっぷり使います。
そして投げたボールはジャックボールにビッタビタ!
これぞパラリンピアン顔負けの、「全集中」の一球でした。
末広小は残り3球。1番ボックスから、自分たちのボールに当てて、ジャックに寄せます。
青にこれ以上の追加点を許さない、すばらしいポジションにつけました!
末広小は、もっと守りを固めたいところ。
しかし、5番ボックスからの投球はアウトになります。
3番ボックスから末広小の最後の投球。
これもアウトになり、勝負のゆくえは分からなくなりました。
ここがポイント!
渋谷本町学園は、2点取れば同点。3点以上取れば逆転です。
残りのボールは3球、すべてのボックスに1球ずつあります。
どの投球順で、どこを狙うのが良いでしょうか?
まずは6番ボックスからのヒットです。
一番遠い距離から、ジャックに近い赤ボールを正確に撃ちぬきます!
2番ボックス、キャプテンからのアプローチ。成功すれば同点に追いつきます。
しかし、投球は横にそれ、得点になりませんでした。
最後の一球の前に、渋谷本町学園は気づきます。赤ボールを出せば、大逆転です。
しかしアプローチにするか、ヒットで赤ボールを出すか、話し合いが難航しています。
最後の最後で、少し消極的になったのかもしれません。
4番からボックスからのアプローチは、あと20センチほど、ジャックボールの手前で止まってしまいました。
第2エンド、渋谷本町学園は1点止まり。
決勝のスコアは2対1。末広小学校の優勝が決まりました!