社会福祉法人 NHK厚生文化事業団
NHK厚生文化事業団 平成19年度事業報告書
目次
はじめに
わが国の社会福祉は、急速に進む少子・高齢化の中で介護保険の見直しが行われ、障害者自立支援法などが施行されるなど、大きく様変わりしています。
一方、社会福祉に対する国民のニーズは、ますます拡大・多様化しており、よりきめ細やかな支援サービスが求められています。
平成19年度、当事業団はNHKグループの社会福祉法人として、このような社会情勢の変化を踏まえ、国民の福祉ニーズに応えるさまざまな福祉事業を実施しました。
特に、発達障害の子どもたちの支援を強化するとともに、NHK認知症キャンペーンと連動した認知症フォーラムを全国で開くなど、障害者ならびに高齢者福祉を中心とした各種支援事業や情報提供を、NHKとの緊密な連携の下に展開してきました。
○発達障害児・者への支援事業
LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)など発達障害児のキャンプを充実したほか、「特別支援教育」の本格的実施にあわせ、発達障害に関するフォーラムや相談会を継続して開催しました。
○認知症に関する啓発事業
NHKの「認知症キャンペーン」や放送に連動させ、「認知症 あきらめない」をテーマに全国各地でフォーラムを実施、認知症についての冊子を発行するなど、その啓発につとめました。
○様々な福祉課題に向き合うNHKハートフォーラムの開催
社会福祉の向上に資するため、障害者福祉・高齢者福祉・ホスピス・ボランティアをテーマに全国各地で多様な福祉のフォーラムを開催しました。
○事業団ならではの文芸賞やノンフィクション賞の充実
高齢社会を描く「銀の雫文芸賞」や、ノンフィクションの「障害福祉賞」の募集をおこない、その作品が放送されました。「銀の雫賞」は20年を経て雫石とみ文芸賞基金が終了し、最終回を迎えました。今後は「NHK銀の雫文芸賞」を設けて引き継いでいきます。
○障害者、高齢者団体への支援
障害者や高齢者の施設・団体に福祉相撲号や福祉機器を贈呈するとともに、「わかば基金」では、NHKから不要パソコンの提供を試行してもらうことによって、リサイクルパソコン支援部門を新設しました。
○情報提供サービスの充実
NHKボランティアネットや事業団のホームページ、福祉情報誌「はーとはーと」の内容を充実し、情報提供サービスを強化しました。
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1.障害者福祉事業
(1)こどもの発達相談会および療育キャンプ
大阪、名古屋、福岡において、ことばや発達の遅れた子どもとその親のための定例相談会、東京、大阪ではLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)など発達障害児を対象に相談会を行った。東京では、「のびのびキャンプ」、名古屋では「やまびこキャンプ」を実施した。
ア.定例相談会
大阪、名古屋、福岡で12回実施した。知的や言語の発達のおくれ、自閉症、重複障害などの子どもの相談が多かった。
- 東京 4回 相談件数 84件
- 名古屋 4回 相談件数 202件 *グループ相談形式
- 福岡 4回 相談件数 68件
イ.LD教育相談会
大阪では平成12年度から「LD教育相談会」を、東京では平成13年度から「LD・ADHD・高機能自閉症教育相談会」を行っている。
- 大阪 3回 相談件数 71件
- 東京 2回 相談件数 12件
ウ.親と子の療育キャンプ
東京では、障害のある子どもを対象に「母と子の療育キャンプ」を35回行ってきたが、平成18年からは大学教授や専門家の協力を得てADHD(注意欠陥多動性障害)などの児童を対象にした療育キャンプを開発、夏に「のびのびキャンプ」として実施している。開催にあたっては、ADHDの人や家族を支援しているNPO法人「えじそんくらぶ」の協力を得た。
- 東京 8月25日?27日 埼玉県皆野町 参加者 16組
- 名古屋 8月2日?4日 愛知県豊田市 参加者 16組
(2)肢体不自由児・者の療育活動
肢体不自由児・者の療育キャンプを支援団体との共催・協力により、各地で実施した。夏季、冬季の野外活動を通じて、参加者の自立と社会参加を促進し、あわせて交流の輪を広げた。
- ア.第39回 フレンドシップ・キャンプ 8月17日?19日 福井県小浜 参加者 61名
- イ.第39回 高木記念山中キャンプ 8月26日?30日 山梨県山中湖村 参加者 103名
- ウ.第19回 雪と遊ぼう 親と子の療育キャンプ (平成20年)1月4日?6日 新潟県南魚沼市 参加者 103名
- エ.第35回 雪あそびのつどい 1月26日?27日 京都府福知山市 参加者 54名
- 参加者合計:321名
(3)NHKハートフォーラム(障害福祉・発達障害福祉)やワークショップ
自閉症やLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などについて取り組みを強化し、各地の放送局や関係団体と共催で、NHKハートフォーラムを11回開催した。また精神障害のある人の家族に向けたワークショップを3回実施した。
○発達障害福祉
発達障害児・者の教育支援や就労の問題をとりあげたフォーラムを大幅に増やし、11回開催した。「特別支援教育」が本格的に動き出した中で、教員や発達障害児の親などが高い関心を示し、参加者も昨年に比べ、1800人増加した。
- 6月17日 兵庫県神戸市「発達障害児・者の支援の原点を考える」 参加者 298名
- 7月1日 岐阜県岐阜市「発達障害がある子どもたちへの教育支援」 参加者 214名
- 7月7日 佐賀県佐賀市「発達障害者を支援するために」 参加者 344名
- 8月18日 群馬県前橋市「発達障害者支援と特別支援教育のあり方」 参加者 310名
- 10月13日 神奈川県川崎市「障害のある人もない人もともに生きる街に」 参加者 341名
- 10月20日 大阪府大阪市「特別支援教育の現状と今後の対応」 参加者 371名
- 11月17日 千葉県千葉市「LDなど発達障害のある子どもたちに必要な教育とは」 参加者 231名
- 12月8日 大阪府大阪市「発達障害の児童生徒への教育を考える」 参加者 735名
- (平成20年)1月19日 長崎県長崎市「自閉症の人たちの豊かな未来のために」 参加者 245名
- (平成20年)1月20日 愛知県名古屋市「実は身近な発達障害」 参加者 560名
- (平成20年)2月16日 福岡県北九州市「発達障害の正しい理解」 参加者 658名
- 参加者合計:4,307名
○精神障害のある人の家族のためのワークショップ
岩手県、青森県、山形県の精神障害者家族会連合会とともに、SSTリーダー 高森
信子さんによる「精神障害のある人の家族のための講演とワークショップ」を実施した。
- (平成20年)3月22日 岩手県盛岡市 参加者 48名
- (平成20年)3月24日 青森県青森市 参加者 314名
- (平成20年)3月25日 山形県山形市 参加者 250名
- 参加者合計:612名
○ろう俳優と子どもたちの交流体験
日本ろう者劇団の井崎哲也さんが小学校を訪問、子どもたちとコミュニケーションについて考え、交流した。
- 11月14日 滋賀県彦根市立佐和山小学校 参加者合計:89名
(4)障害のある人もない人もともに楽しむイベントの開催
11月から12月には、多くの人に福祉に関心を持ってもらうためイベントを集中的に開催しているが、「ハートストリート」や、NHK教育フェアでの「ふくし体験(障害・高齢擬似体験)」には多数の参加があった。
また、NHKが中心となって取り組んでいる「NHKハートラボ」の実施に全面的に協力している。
○NHKハートストリートの展開
渋谷駅からNHK放送センターまでの公園通りを障害者のアートで飾り、街行く人々に楽しんでもらうとともに、障害のある人もない人も一緒に楽しめるパフォーマンスを繰り広げ、障害者理解を深めてもらおうと実施している。
実施期間
- 10月29日?11月8日 公園通り街路灯にフラッグ掲出 534点
- 11月1日?12月9日 ショーウィンドーにアート展示 131点
- プランターアートの展示 100点
- 11月4日 ハートウォール・ペインティング 149名
- 12月1日 ハートストリート・パフォーマンス 観客10,474名
- 場所 マルイシティー、西武百貨店、パルコ、たばこと塩の博物館、代々木公園けやき広場
- 出演 J.B'f、キラキラスターズなどの障害者の演奏家。アン・サリー
- 放送 FMサタデーリクエスト(12月1日生放送)
絵画協力
- 絵画協力東京都、神奈川県、千葉県など各地の養護学校
- 渋谷区障害者団体連合会
- 渋谷区心身障害者福祉センター
- 日本肢体不自由児協会、日本チャリティ協会
- 東京都知的障害者育成会
- 渋谷区内在住障害者など
展示協力
○子どもと福祉「ストレッチマンと“ふくし体験”」
NHK教育テレビに親しんでもらおうと毎年開催されている「NHK秋のふれあい広場・教育フェア」で、人気の高い“ストレッチマン”と一緒に、車いす体験、高齢者・視覚障害者擬似体験、盲導犬と歩く体験をすることで、障害者や高齢者への理解を深めてもらった。
NHK玄関内の特設ステージではストレッチマンが高齢者体験をする「ワークショップ」も実施、多くの親子が福祉について考えてもらう機会を作った。
この様子は11月3日、総合テレビで中継された。
- 11月3日,4日 東京都渋谷区体験コーナー470人、ステージ200名 参加者合計:670名
○NHKハートコンサート?ものづくりの技と音楽のコラボレーション?
第39回技能五輪国際大会、第7回国際アビリンピックが日本で同時開催された(2007年ユニバーサル技能五輪国際大会)のを受け、応援するハートコンサートを行った。
出演は、加藤登紀子、清水紘子と盲導犬ピアザ、宮城まり子とねむの木学園のみなさん。コンサートの模様は12月27日、FMで放送された。
- 11月15日 静岡県静岡市 参加者合計:1000名
○NHKハートラボ
障害のある人もない人もともに参加し、楽しむワークショップを実施した。
福岡の大濠公園で開催した「NHK福岡ハートパーク」では、障害のある人が描いた絵210点を、街路灯を飾るフラッグにして展示した。
- 10月28日 福岡市 フラダンスでつなごう!ハートの輪 196名
- 11月4日 東京都 ハート・ウオール・ペインティング 149名
- 11月6?23日 福岡市 福岡ハートパーク 278,869名
- 12月15日 仙台市 2007ハートあったかデー 1,200名
- 参加者合計:280,414名
(5)第42回NHK障害福祉賞
第42回を迎えた「障害福祉賞」は、テレビ・ラジオによる周知を強化した。第1部門を中心に326編の応募があり、次の実践記録が入選となった。
第1部門 障害のある本人の部門
第2部門 障害のある人とともに歩んでいる人の部門
応募数 326編(第1部門:240編、第2部門:86編)
入選作
- 最優秀「100%あるがままでいこう!」 圓井 美貴子(徳島県)
- 優秀(第1部門)「使い捨てオマル・奮闘記」 印南 房吉(神奈川県)
- 優秀(第1部門)「ボランティアと私」 今野 清子(宮城県)
- 優秀(第2部門)「私の名前を尋ねてくれて有難う」 吉田 敏子(山梨県)
- 優秀(第2部門)「掌のSign」 渡辺 りえこ(兵庫県)
- 矢 野 賞「身障者夫婦の現実」 佐藤 次郎(福島県)
- 佳作 5編
入選作品は「100%あるがままでいこう!?入選作品集」として刷成し、広く頒布したほか、朗読による音声版(テープ)の入選集を作成し、全国の点字図書館や視覚障害の応募者などに提供した。贈呈式は12月4日にNHK放送センターで行った。
また、第42回の入選作品のうち4作品が、「ハートをつなごう」(平成19年11月26日?28日教育テレビ)で、シリーズで放送されたほか、最優秀の圓井美貴子さんと優秀の印南房吉さんが、12月10日の「ラジオ深夜便」に出演した。
(6)第12回NHKハート展
障害のある人がつづった詩と、その詩をモチーフに各界の著名人が制作したアート作品を組み合わせて展示する「NHKハート展」。平成6年度から開催されている12回目の展覧会には、これまでで一番多い6,316編の詩が寄せられた。その中から50編の詩が選ばれ、作詩者の想いを表現した絵などが添えられた。
これらの作品は、平成19年3月6日から11日まで日本橋三越での東京展をはじめ、大阪市、静岡市など13か所の巡回展で紹介され、入場者は68,866人に上った。
また、第13回NHKハート展には、4,598編の詩が寄せられた。第13回NHKハート展は平成20年3月4日から9日までの日本橋三越での東京展をはじめとして、平成20年度内に全国13会場で開催する予定。
第12回NHKハート展入場者数(13会場)
- 東京展 3月6日(火曜日)? 3月11日(日曜日) 日本橋三越本店 9,771名
- 京都展 5月21日(月曜日)? 5月27日(日曜日) NHK京都放送局 2,110名
- 千葉展 7月31日(火曜日)? 8月5日(日曜日) 三越千葉店 6,748名
- 富山展 8月10日(金曜日)? 8月19日(日曜日) 新川文化ホール展示室 2,900名
- 静岡展 9月13日(木曜日)? 9月24日(月曜日) 静岡県コンベンション・アーツセンター・グランシップ 5,505名
- 鹿児島展 10月22日(月曜日)?11月4日(日曜日) NHK鹿児島放送局 1,938名
- 福岡展 11月6日(火曜日)?11月25日(日曜日) NHK福岡放送局 5,385名
- スタジオパーク展 12月1日(土曜日)?12月14日(金曜日) スタジオパークギャラリー 22,331名
- 熊本展 12月18日(火曜日)?12月24日(月曜日) 熊本県立美術館分館 1,464名
- 神戸展 (平成19年) 1月19日(土曜日)? 1月27日(日曜日) NHK神戸放送局トアステーション 973名
- 広島展 1月30日(水曜日)? 2月7日(木曜日) NHK広島放送局 1,994名
- 大阪展 2月9日(土曜日)? 2月13日(水曜日) 国際障害者交流センタービッグ・アイ 1,117名
- 長野展 2月15日(金曜日)? 2月20日(水曜日) ながの東急百貨店 6,630名
- 参加者合計:68,866名
(7)スポーツイベントの開催
東京都、東京都障害者スポーツ協会とともに、重度障害者と知的障害児・者が参加するスポーツの集いを実施した。
また、障害のある人のスポーツ競技への関心の高まりを受けて、障害のある人もない人もスポーツを通じて交流を深める「NHKハートスポーツフェスタ」を5会場で開催した。
ア.第41回スポーツの集い
あわせて重度障害者も参加できる「ボッチャ」競技も実施し、障害のある方にとって参加種目を広げた。
イ.NHKハートスポーツフェスタ
- 6月3日 島根県松江市 「車いすダンス」 190名
- 11月17日 北海道札幌市 「車いすカーリング」 90名
- 12月1日 岡山県倉敷市 「キャッチゴール、ゴールターゲット?」 56名
- 12月1日 山口県山口市 「車いすバスケットボール、ボッチャ」 143名
- 12月8、9日 東京都北区 「車いすバスケットボール、車いすテニス、ゴールボール」 2,137名
- 参加者合計:2,616名
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2.高齢者福祉事業
(1)NHK福祉ネットワーク「公開 すこやか長寿」
NHK教育テレビ「福祉ネットワーク
公開すこやか長寿」の番組収録と、高齢者の健康等に役立つ講演を内容とした高齢者福祉イベントを全国9か所で開催した。(1か所は台風のため中止)
- 3月31日 埼玉県栗橋町「腰痛を防ぐ」 341名
- 4月30日 青森県六戸町「からだチェックで転倒防止」 302名
- 6月3日 兵庫県淡路市「ウオーキングで体力づくり」 192名
- 7月7日 茨城県日立市「膝(ひざ)の痛みを防ぐ」 662名
- 9月22日 岐阜県中津川市「ふたりでヨーガ」 550名
- 10月27日 滋賀県米原市「転ばない足腰づくり」 210名
- 12月8日 山梨県市川三郷町「無理なく気楽に太極拳」 440名
- (平成20年)1月12日 宮崎県川南町「歌に合わせてフィットネス」 466名
- (平成20年)2月3日 大阪府寝屋川市「体力年齢を若返らせる」 255名
- 参加者合計:3,418名
※ 9月7日、北海道羽幌町で実施予定の「すこやか長寿」は台風のため中止した
(2)NHKハートフォーラム(高齢者福祉)
地域の高齢者福祉のニーズに応えながら、楽しく参加できる健康づくりのフォーラムや、地域のあり方を考えるフォーラムを7回開催した。(1か所は台風のため中止)
- 6月17日 大阪府松原市「元気で長生き?笑いと健康?」 351名
- 9月29日 愛知県豊明市「いつも心に“ありがとう”をもって」 565名
- 10月6日 東京都「がんとともに生きる」 464名
- 11月11日 長野県長野市「輝くいのちに満ちた地域社会を創るために」 505名
- 11月24日 福島県伊達市「みんなで楽しく“介護予防”」 288名
- (平成20年)1月20日 愛媛県西条市「自然体でラクラク介護?古武術活用術」 82名
- (平成20年)2月16日 秋田県秋田市「楽しく元気に年をとろう!」 273名
- 参加者合計:2,528名
※ 7月14日、熊本市で実施予定の「成年後見」フォーラムは台風のため中止した
○ホスピス施設への津軽三味線慰問活動
東海地方のホスピス施設で、年間5回の慰問演奏会をおこなった。
(3)認知症フォーラム、NHKハートフォーラム(認知症)
NHKの認知症キャンペーンや放送と連動させながら、認知症フォーラムやNHKハートフォーラムを合計15回開催した。
○認知症フォーラム「あきらめない?最新医療と社会の支え?」
認知症は早期発見や早期治療が可能になってきた。また、介護する家族を支える上でネットワークや地域の果たす役割が重要となっている。認知症になっても安心して暮らすための最新情報を伝えた。事業団、NHKと読売新聞の主催で、放送や紙面など複合的なメディアで啓発につとめた。
- 6月2日 東京都渋谷区 550名
- 6月12日 愛知県名古屋市 633名
- 6月26日 福岡県福岡市 635名
- 6月29日 宮城県仙台市 324名
- 9月19日 北海道札幌市 397名
- 10月4日 広島県広島市 471名
- 10月8日 大阪府大阪市 997名
- 10月10日 神奈川県横浜市 345名
- 参加者合計:4,352名
更に、事業団とNHKエンタープライズの主催で次の認知症フォーラムをおこなった。
- 3月15日 東京都港区「在宅で自分らしく生きる?医療・介護・地域の連携」 1,035名
- 総計:5,387名
また認知症に対する正しい知識を持ってもらうために、小冊子「もの忘れが気になるあなたへ」(監修・小阪憲司横浜ほうゆう病院長)を作成し、フォーラムの参加者や希望者に配布した。
3月末現在90,000部の発行。
○NHKハートフォーラム(認知症)
認知症についての様々なテーマと地域のありかたを話し合った。
- 5月27日 東京都「認知症をよく知り適切な治療を」 388名
- 7月7日 三重県鈴鹿市「認知症はいま」 412名
- 7月29日 東京都千代田区「若年認知症と向き合って生きる」 444名
- 10月13日 大分県大分市「認知症・正しい理解と寄りそう心」 512名
- 11月4日 北海道滝川市「認知症?忘れても、できなくてもいい みんなで支える介護?」 124名
- (平成20年)2月23日 大阪府大阪市「若年期認知症?本人と家族をどう支えるか」 258名
- 参加者合計:2,138名
○認知症講演会
「認知症キャンペーン」の一環として、全国22か所で認知症講演会をおこない、多くの人が参加した。
(4)ラジオ公開生放送「鎌田 實 いのちの対話」の実施
長野県諏訪中央病院の鎌田實医師をホスト役に毎回多才なゲストを迎えて、「いのち」について参加者とともに考えるラジオ公開生放送。
今年度は4回行なったが、朝早くの生番組にもかかわらず多くの視聴者が参加した。
- 4月30日 宮城県仙台市 606名
- 7月16日 千葉県流山市 710名
- 10月8日 富山県富山市 916名
- (平成20年)1月14日 山口県萩市 786名
- 参加者合計:3,018名
(5)第20回どう生きる高齢社会「銀の雫文芸賞」
公益信託「雫石とみ文芸賞基金」による「銀の雫文芸賞」は、高齢社会をテーマとして公募する文芸賞で、20回目を迎えた。
今回は、全国から490編の応募があり、次の3編が入選した。入選作品は、「銀の雫文芸賞作品集」として刷成し、広く頒布した。
- 最優秀『晩年の弟子』 小川 栄(千葉県)
- 優秀『また、かきます。』 石津 クミン(大阪府)
- 優秀『退職記念』 森岡 啓子(神奈川県)
最優秀の「晩年の弟子」は、ラジオ「FMシアター」(平成19年12月15日(土)NHK?FM)で放送された。
なお、「雫石とみ文芸賞基金」が19年度で終了するのに伴い、「銀の雫文芸賞」も20回をもって終了することとなった。今後は、NHKとともに「NHK銀の雫文芸賞」として後を引き継ぐ。
(6)NHK介護百人一首
日々の介護の様子や思いなどを詠んだ短歌を募集し、珠玉の作品を「介護百人一首」として選出し、作品集にまとめた。
2回目の平成19年度は、5,953首の短歌が集まった。入選作品は放送で紹介されたほか、パネルにして全国で展示した。
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3.NHKボランティアネットの運用
NHKからの受託事業である「NHKボランティアネット」は、ボランティア活動に携わる人たちや推進団体への情報源として、ますます評価が高まっている。
また、地域の放送局や関係団体などとの共催で、NHKハートフォーラム(ボランティア)」を開催した。
(1)NHKボランティアネットの運用
インターネットを通してボランティアに関する情報を発信する「NHKボランティアネット」は、阪神・淡路大震災でボランティアが注目された平成7年にスタートし、以来13年の実績を積み重ねてきた。
近年、ボランティア体験が学校等のカリキュラムとして行われるようになり、企業も社会的責任活動の一環として力を入れるようになった。また、団塊世代が定年を迎え、ボランティア活動に積極的に参加していくことが期待されている。
平成19年度は、災害活動への支援情報のいっそうの充実をはかるとともに、利用者のニーズに的確に応え、信頼されるホームページの運用に努めた。
災害支援情報については、7月の「平成19年新潟県中越沖地震」や9月の「秋田県大雨災害」、11月の「バングラデシュ・サイクロン災害」などで、義援金募集や最新情報を特設コーナーを設けて発信した。
また、定年を迎えた世代にボランティア活動を促す新コーナー「定年後をたのしむ」を創設し、ボランティア入門講座や活動中のボランティアからのメッセージを取材、掲載した。
各地の社会福祉協議会やボランティア団体と積極的な情報交換にもつとめ、サイトの充実を図った。
さらに、20年度に向け、ボランティア団体から送られてきた現場の写真を掲載する「みんなの元気!?私が撮ったこの1枚?」や、コラム「こだわりアンテナ」の準備作業を進めた。
「各地のボランティア情報」には、常時200件を超える活動を掲載。ホームページへのアクセスとしては、1日平均12,000強のページビューがあった。年間の総ページビューは4,464,804に上った。
(2)NHKハートフォーラム(ボランティア)の開催
NHK広島放送局と共催でボランティア活動を啓発するフォーラムを1回実施した。
- (平成20年)1月26日 広島県広島市「家族で始めるボランティア」 参加者合計:320名
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4.福祉情報の提供事業
当事業団の特色であるNHKの放送と一体となった福祉活動の充実をはかるため、福祉情報の提供に努めている。特に、創立以来の基幹事業の一つである、NHKの福祉番組を複製して貸し出しを行う「福祉ライブラリー(テープとビデオ)」は、福祉を学ぶ音声・映像資料として多くの方に利用されている。
また、情報誌「はーとはーと」を年4回発刊し、著名人に福祉に対する考えを聞くインタビューや、障害のある人の暮らしや考えを伝えるインタビュー記事を掲載し、多くの方に親しんでいただける形で情報発信をしている。
さらに、ホームページの充実に努め、各種催しの周知、事業団活動の報告を、わかりやすい形で提供するように工夫している。
なお、NHKの福祉キャンペーン「NHKハートプロジェクト」を推進するために、NHKのホームページと連携して福祉情報を発信するようにしている。
(1)福祉ライブラリー活動
NHKの福祉関係の新番組や反響の大きかった番組をいち早く加え、番組複製(テープとビデオ)を行い、利用者のニーズに応えた。
特に、福祉ビデオライブラリーは、放送された福祉番組をいち早く利用したいという要望に応えるため、春と秋、年2回の複製をおこない、5月と10月に新たな番組をライブラリーに追加した。
また、聴覚障害者向けに字幕付きのビデオを作成し、全国の聴覚障害者関係施設に貸し出しの委託を継続して行った。
- ア.テープライブラリー
視覚障害者向けのテープライブラリーは、全国47か所の貸し出し委託施設を設け、利用者の便を図っている。
平成19年度は、ラジオ3番組から、13作品2,585本を複製した。
利用は「私の本棚」「朗読」「日曜名作座」などの文芸作品、古典の名作を解説する
「古典講読」などを中心に、年間12,610本に上っている。
- 複製番組数3番組 13作品
- 複製本数 2,585本
- 利用本数 12,610本
- これまでの利用数累計:1,917,416本
- イ.ビデオライブラリー
テレビの福祉番組や特集番組から102番組のビデオを新たに複製した。
上期(5月貸出開始)は、平成18年4月から12月に放送したテレビの福祉番組や特集番組から67番組、201本のビデオを新たに複製した。
下期(10月貸出開始)は、平成19年1月から6月に放送した番組の中から、35番組、105本を新たに複製した。
年間の利用は6,566本で、前年に比べ1,000本以上増えている。
おもな利用者は、福祉関係の大学・専門学校をはじめ、福祉の現場で働く人、障害児の親、介護に携わっている家族、ボランティア団体のメンバー、活動をしている障害者本人などで、学習資料として活用されている。
NHKのキャンペーンと連携して、「認知症」を取り上げた番組を速やかに複製してライブラリーに追加したこともあって、認知症関連番組の利用が特に多かった。
年々増加する利用者に円滑に対応するために、貸し出し手続きや在庫管理にコンピューターシステムを活用している。
さらに利用者の便宜をはかるため、オンライン予約システムを20年秋に導入することを目指して、ライブラリー用のパソコンを更新するなど、準備をすすめている。
- 複製数ビデオ306本(102番組)
- 除籍数183本(61番組)
- 保有数1,727本(561番組)
- 利用数6,566本(2108件)
- これまでの利用数累計:139,363本
*また、平成20年度上期の新規貸出ライブラリー用に、19年7月から12月に放送した番組から、35番組、105本のビデオを複製し、準備をすすめた。
- ウ.聴覚障害者向け字幕ビデオライブラリー
NHKの字幕放送の拡充にあわせ、聴覚障害者向けサービスとして、平成19年度は、「福祉ネットワーク」や「きょうの健康」など7本の番組を字幕化し(通算32番組)、全国61の聴覚障害者関係施設と当団での貸し出しを行っている。
*また、平成20年度の新規貸し出し用に、「福祉ネットワーク」など4番組を字幕化し準備をした。
(2)NHK福祉情報誌「はーとはーと」の発刊
著名人や障害者のインタビューを通して読者に福祉の関心を高めていただく福祉情報誌「はーとはーと」を年4回発刊した。
年4回(季刊) 1回8,000?10,000部 年間38,000部
2007夏号(6月25日発行) 高見 のっぽ(俳優・作家・歌手) 太田
正博(若年認知症の本人)
2007秋号(10月10日発行) 遥 洋子(タレント・作家) 早瀬
憲太郎(ろう児のための学習塾・早瀬道場塾長)
2007冬号(12月25日発行) 藤田 弓子 女優) 平本
歩(人工呼吸器をつけて地域で暮らす)
2008春号(3月30日発行) 半井 小絵(気象予報士) 岩本
重雄(聴覚障害の人たちが働く、たつのこ作業所所長)
(3)認知症冊子「もの忘れが気になるあなたへ」の配布
認知症について正しい知識を持ってもらうために、冊子「もの忘れが気になるあなたへ」を9万部作成、フォーラム参加者や希望者に無料で配布した。(送料は利用者負担)
認知症はどんな病気か、治療法や予防法、相談窓口などをわかりやすくまとめた。
- 体裁 B5判 P40
- 刷成数 90,000部
- 監修 横浜ほうゆう病院の小阪憲司院長。
(4)ホスピスガイドブック「ホスピスってなぁに?」の配布
この冊子は肉親をがんで亡くされた千葉市のYさんからの寄付をもとに発行しているもので、平成12年度に発行し9版の改訂を行い、これまで31万部を配布した。
新聞やテレビ、ラジオでの周知、がん患者の増加、終末期医療への関心の高まりによりガイドブックを求める人は多く、希望者には無料で配布している。(送料は利用者負担)
- 内容 緩和医療とは 施設で受けるケア、自宅でうけるケア 費用 施設一覧
- 体裁 B6判 P40
- 刷成数 10,000部
- 監修 日本ホスピス緩和ケア協会
今年度の9版の作成とフォーラムの開催で、特別会計Ⅴのホスピス基金を終了した。ガイドブックは在庫もわずかとなっている。事業団のホームページにも同じ内容を掲載しているので、今後はそれを参考にしていただく。
(5)NHK福祉キャンペーン「NHKハート・プロジェクト」との連携
「NHKハート・プロジェクト」は、「ともに生きる社会」をテーマに、NHKの福祉番組や福祉イベントを多くの視聴者にご利用いただこうというもので、シンボルマークは親しみやすい「ハート」で統一して展開している。
当団はこれまで蓄積してきた福祉事業の経験をもとに、NHKと協力しながら、下記の番組制作やイベントを行っている。
主な番組やイベント
- NHKハートプロジェクトのイベント実施と番組制作への協力
- NHKハート展の詩の募集と展示会
- NHK介護百人一首の実施
- NHKハートストリートの絵画作品の募集と実施
- NHKハートフォーラムの実施
- NHKハートラボ(障害者と健常者の体験イベント)の実施
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5.チャリティー事業
NHKをはじめ多くの関係団体の支援・協力を得て、以下の主催チャリティー事業を実施した。
チャリティーによる純益は、障害者福祉事業などに役立てたほか、福祉機器や車両を購入し福祉関係団体・施設へ贈呈した。
(「※」印は物品などの贈呈をした催しで、詳細は、6‐(5)
に記載 )
(1)NHK番組公開チャリティー
- 歌謡チャリティーコンサート(2回)※ 4/20,10/4 群馬県民会館アクトシティ浜松 収支差額 17,982千円
- おかあさんといっしょファミリーコンサート(16回:8日×2回) 5/3・4・5・6・7,11/1・2・3・4 NHKホール 収支差額 6,281千円
(2)事業団企画チャリティー
- 第40回日本陶芸倶楽部チャリティー作品発表展(1回)※ 5/15?20 日本橋 三越本店 5,474千円
- NHKチャリティー展(1回) 11/13?19 名古屋三越栄本店 2,949千円
- チャリティー高僧・名家揮毫展(2回) 12/6?7 1/28?29 NHK大阪放送局,NHK放送センター 128千円
- 障害者のための女流義太夫チャリティー演奏会(1回) 12/21 国立劇場演芸場 100千円
- 第45回N響「第9」チャリティーコンサート 12/27 NHKホール 9,056千円
- 第41回NHK福祉大相撲(1回)※ 2/9 両国国技館 20,620千円
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6.その他の支援事業
「NHK歳末たすけあい・NHK海外たすけあい」や台風など災害発生時に、NHKと連携して救護活動を実施した。
また、障害者・高齢者の福祉および地域福祉の推進を支援する「わかば基金」での支援金やリサイクルパソコンの贈呈、チャリティー事業の益金による福祉機器の贈呈など各種支援事業を行った。
また、「新潟県中越地震」「能登半島地震」「平成19年新潟県中越沖地震」などの支援のため、全国のNHKと日本赤十字社などとともに義援金の受け付けを実施した。
(1)「NHK歳末たすけあい・NHK海外たすけあい」
「平成19年度NHK歳末たすけあい・NHK海外たすけあい」をNHK、中央共同募金会、日本赤十字社と共催で12月1日?25日の間実施した。
今年度は、12月1日に特別番組「あなたのやさしさを2007」を放送し、「NHK歳末・海外たすけあい」の義援金がどのように使われているかを紹介した。
同時に東京と大阪で実施した「たすけあいオープニングイベント」の様子も中継した。
また、全国の各放送局でも、11月から12月かけて福祉キャンペーン「NHKハート・プロジェクト」のイベントや放送を集中的に展開した。「NHK歳末・海外たすけあい」をその中核事業として位置づけ、様々な方法でPRに努めた。
- 義援金総額 17億6,209万9,868円(17万2,597件)
- <内訳>歳末たすけあい 9億3,554万3,379円(9万1,060件)
- <内訳>海外たすけあい 8億2,655万6,489円(8万1,537件)
歳末たすけあいは、中央共同募金会を通じて全国の障害者の方々や、援助や介護を必要とするひとり暮らしのお年寄り、援助を必要とする子どもたち、長期療養生活をしている人、生活が困難な世帯、災害地などに配分された。
海外たすけあいの義援金は、日本赤十字社が赤十字国際機関と協力し、ケニア大統領選挙後の暴動犠牲者救援や、スーダンの武力紛争の医療支援や救援物資配付、バングラデシュ・サイクロンなど自然災害に見舞われた被災地への救援、HIVや鳥インフルエンザなどの感染症の予防や患者への支援などに活用される。
(2)災害義援金受け付けの実施
当事業団ではNHK、日本赤十字社、共同募金会とともに、大規模な災害が起こった際には、その都度「災害たすけあい」を実施している。
平成19年度は、「新潟県中越地震災害義援金」を引き続きおこなったほか、新たに発生した「能登半島地震義援金」や「平成19年新潟県中越沖地震義援金」を実施した。また、台風や高波による地域災害に対し、4件の国内災害たすけあいを実施した。
- ア.国内災害たすけあい(風水害災害)
- 熊本県大雨災害義援金 平成19年7月11日?8月10日 4,418万円 3,429件
- 宮崎県台風5号被害義援金 8月7日?9月28日 804万円 978件
- 秋田県大雨災害義援金 9月21日?10月31日 1,456万円 1,456件
- 富山県高波災害義援金 平成20年3月5日?4月30日 2,134万円 1,398件
- イ.国内災害たすけあい(地震災害)
- 新潟県中越地震 災害義援金 平成16年12月25日?平成19年10月24日 371億5,050万円 872,189件
- 能登半島地震災害義援金 平成19年3月26日?平成20年3月31日 31億3,762万円 71,851件
- 平成19年新潟県中越沖地震義援金(20年3月31現在の累計) 平成19年7月18日?平成20年7月16日 81億8,812万円 141,137件
(3)災害救護活動の実施
災害発生時には、NHKと連携し救護活動を実施している。
平成19年度は、「平成19年新潟県中越沖地震」により、多数の死傷者が発生し、災害救助法が適用された。そのため、この地域の被災者に対してNHK新潟放送局を通じて、すぐに役立つタオルを送付した。
7月17日、20日 合計:3,000本
(4)第19回地域福祉を支援する「わかば基金」
あすの福祉の芽を育てる「わかば基金」は、福祉の分野で地道に活動を続けているグループを励まし、支援するために設けられたもので、今回で19回目を迎えた。
今年度から、新たに「リサイクルパソコン部門」を設け、NHKで不要になったパソコンを寄贈していただき、リサイクルした上で必要としている福祉グループに贈呈した。試行という形であったが、NHKグループの新しい社会貢献活動につながった。
今年度の募集では、第1部門「支援金贈呈の部」に429グループ、第2部門「リサイクルパソコンの部」に246グループ(661台)からの申し込みがあった。
9月11日の選考委員会を経て、13グループに総額605万円の支援金、22グループに50台のパソコンを贈った。初回からの贈呈件数は302グループに上る。
<支援先>
- 【第1部門支援先】*13グループ *支援金総額:605万円
- NPO法人 のんき村 (北海道厚岸町) 65万円
- つがる市精神保健福祉ボランティア「エールの会」 (青森県つがる市) 44万円
- ヨロコンデ (群馬県前橋市) 41万円
- パートナーシップちば (千葉県千葉市) 60万円
- 特定非営利活動法人クローバー (東京都豊島区) 19万円
- たまごハウス (大阪府堺市) 60万円
- 第2たつのこ作業所 (兵庫県尼崎市) 60万円
- NPO法人日本アニマルセラピー普及協議会 (兵庫県稲美町) 30万円
- ザ・スピリッツ (鳥取県米子市) 24万円
- フリースペースひまわり (長崎県五島市) 35万円
- おむすび登山会 (宮崎県小林市) 67万円
- 長島町福祉作業所 ぽんぽこ村 (鹿児島県長島町) 70万円
- 障がい児サポートハウス「Ohana」 (沖縄県沖縄市) 30万円
- 【第2部門】*22グループ *リサイクルパソコン贈呈:50台
- けやきパソコンボランティアクラブ (埼玉県さいたま市) 3台
- たぬき座 (東京都世田谷区) 2台
- つつじ点訳友の会 (東京都練馬区) 3台
- NPO法人 よこはまチャイルドライン (神奈川県横浜市) 2台
- ひっきいず (神奈川県川崎市) 2台
- 特定非営利活動法人アクセシブルにいがた (新潟県新潟市) 2台
- 特定非営利活動法人まめなかな (岐阜県高山市) 3台
- ユーキャン東海 (愛知県名古屋市) 2台
- 特定非営利活動法人ラマモンソレイユ (愛知県名古屋市) 2台
- あまのはしだて座 (京都府宮津市) 2台
- 市民ボランティアグループ「ユニーズ」 (京都府京都市) 2台
- チャオネット (大阪府大阪市) 3台
- 豊中筆記通訳グループ「ダンボ」 (大阪府豊中市) 1台
- 特定非営利活動法人ひらかた自助具工房 (大阪府枚方市) 2台
- こうべLDの会 (兵庫県神戸市) 2台
- 特定非営利活動法人ほっとぽっと (兵庫県神戸市) 2台
- 特定非営利活動法人グリーンアースin淡路 (兵庫県明石市) 2台
- 特定非営利活動法人Studio-E(スタジオE) (鳥取県鳥取市) 3台
- 西条PC要約筆記サークル「聴聴」 (愛媛県西条市) 2台
- Doネットワーク (高知県四万十市) 2台
- NPO法人青少年サポートセンターひまわりの会 (福岡県福岡市) 3台
- 大分県要約筆記サークル「陽ざしの会」 (大分県大分市) 3台
(5)物品などの寄贈
- ア.「福祉相撲号」の寄贈
「第41回
NHK福祉大相撲」の純益により福祉車両「福祉相撲号」9台を購入し、これに日産自動車株式会社からの寄贈1台を合わせて、10台の「福祉相撲号」を障害のある人たちの療育活動や、お年寄りのデイケアなどの福祉活動を行っている施設・団体に寄贈した。初回からの寄贈台数は、243台となった。
<寄贈先>
- 社会福祉法人 根室恵徳会介護老人保健施設セラピーこざくら (北海道根室市)
- 社会福祉法人 美瑛慈光会 (北海道美瑛町)
- 社会福祉法人 川井村社会福祉協議会 (岩手県川井村)
- 社会福祉法人 同愛会 (栃木県宇都宮市)
- 社会福祉法人 新川会 (富山県上市町)
- 社会福祉法人 なにわの里 (大阪府羽曳野市)
- 社会福祉法人 JAいずも福祉会 みどりの郷出雲 (島根県出雲市)
- 社会福祉法人 恵愛福祉事業団 相談支援センター 白鳥 (香川県東かがわ市)
- 社会福祉法人 聖家族会 重症心身障害児施設 みさかえの園むつみの家 (長崎県諫早市)
- 社会福祉法人 久米島町社会福祉協議会 (沖縄県久米島町)
- イ.「車いす付き介護浴槽」・「障害者スポーツ用具」の寄贈
春と秋に開催した「歌謡チャリティーコンサート」の純益により、車いす付き介護浴槽と障害者スポーツ用具を購入し、福祉施設・団体へ贈呈した。
◎4月20日、前橋市で開催した「歌謡チャリティーコンサート」の純益で、「車いす付き介護浴槽」を群馬県内の3か所の高齢者福祉施設に贈呈した。
<寄贈先>
- 社会福祉法人 視覚障害者福祉会 特別養護老人ホーム 第二明光園(前橋市)
- 社会福祉法人 藤野園 養護老人ホーム 藤野園(藤岡市)
- 社会福祉法人 柏 養護老人ホーム 高津戸荘(みどり市)
◎10月4日、静岡県浜松市で開催した「歌謡チャリティーコンサート」の純益で、「障害者スポーツ用具」を全国4つの障害者スポーツ団体に贈呈した。
<寄贈先>
- 日本電動車椅子サッカー協会 電動車椅子サッカーボール(東京都江東区)
- 特定非営利活動法人 六星 スポーツ用車いす(静岡県浜松市)
- 長野県障害者福祉センター チェアスキー、バイスキー(長野県長野市)
- 東京都障害者スポーツ協会 スポーツ用車いす(ジュニア用)(東京都新宿区)
- ウ.チャリティー陶芸展による物品寄贈
日本陶芸倶楽部、毎日新聞東京社会事業団と共催した「第40回日本陶芸倶楽部会員チャリティー作品発表展」(5月15日?20日・日本橋三越本店)による純益の一部で、福祉施設5か所に洗濯機と1か所に冷凍庫を贈呈した。
- エ.ベトナムで奨学金を贈呈
視聴者からの寄付を受けて、平成14年から「ベトナムの子どもを支える会(代表小山道夫)」を通じてフエ市の学生に奨学金を贈呈、日本からの民間支援として現地で高く評価されている。平成19年度(第2期事業の2年目)は、約100人の学生に学資の給付を行った。
- オ.「別冊 NHKウイークリーステラ 大相撲特集」寄贈
NHKサービスセンター寄贈による「別冊 NHKウイークリーステラ
大相撲中継」を全国2,070か所の老人福祉施設(ケアハウス、軽費、養護)に年6回、毎回4,140部を贈呈した。
(6)催物への招待
「第41回 NHK福祉大相撲」など催物開催時に、知的障害施設、盲学校生徒などの方々821名を招待した。
- NHKハートコンサート(国際アビリンピック関連)11月15日 静岡県・グランシップ 56名
- 第45回N響「第9」チャリティーコンサート 12月27日 NHKホール 385名
- 第41回NHK福祉大相撲 (平成20年)2月9日 両国国技館 380名
- 招待者合計:821名
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7.広報活動
広く事業団の活動を周知するため、事業内容を紹介する印刷物を催し物会場で配布したり、定期的に福祉情報誌を刊行するなど、福祉活動への理解と協力を求めることに努めた。
また、ホームページでは、催し物の周知や活動報告などを分かりやすく伝え、「NHKボランティアネット」と合わせて、ネット時代にふさわしい広報活動に努めた。
(1)広報物の作成・配布
「NHK厚生文化事業団年報」(年1回)などを発行して、事業団の福祉活動への理解促進をはかった。
また、福祉情報誌「はーとはーと」(年4回:季刊誌)「事業団のふくし(業務案内パンフレット)」「事業紹介ポスター」「事業団活動を紹介する大型展示パネル」を作成し、催し物会場での配布や展示により周知活動を行った。
さらに、NHKの放送、ニュースによる各種事業の紹介のほか、外部に対する記事提供により、新聞・雑誌などでも活動内容が紹介された。
(2)広報活動の強化にホームページの拡充
ネット時代をむかえ、事業団のホームページを拡充し、利用者に見やすく分かりやすい情報を伝える努力をした。
内容は、事業団の催し物の予定、実施したフォーラムの報告、事業団が長年蓄積している「NHK障害福祉賞」や高齢者の生き方を綴る「銀の雫文芸賞」の入選作品などである。
さらに、メールで利用者のお問い合わせにも即応出来るよう努めた。
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8.共催、後援、協賛した事業
(1)関係団体等との共催事業
関係団体とともに下記の事業を実施した。
- ア.上方落語の会
5月7日、6月20日、7月24日、9月6日、10月9日、11月19日、(平成20年)1月11日、2月6日、3月3日、3月24日(計10回) NHK大阪ホール 入場者計 6,829名
*共催:NHK大阪放送局
- イ.東西浪曲大会
9月2日 NHK大阪ホール 入場者 1,054名
*共催:NHK大阪放送局
- ウ.NHKたすけあい落語会
12月1日 ワッハ上方 入場者 84名
*共催:NHK大阪放送局
- エ.第53回 全国里親大会
10月7日 盛岡市民文化ホール 参加者 550名
*共催:厚生労働省、岩手県、全国里親会ほか
(2)後援、協賛したもの
福祉、医療、教育団体が行う福祉事業や福祉目的のチャリティー事業に積極的に協力し、本部・支局合わせて178の事業の後援、協賛を行った。
- ア.チャリティー催物(76件)
「ホテルオークラ
アートコレクション」「サロン・デ・ボザール展」「チャリティー吉書展」「テーブルウェア・フェスティバル2008」「ジャパンカップ2007チアリーディング日本選手権大会」「アザミ革工芸展」「チャーチル会東京油絵展」「日本ホビーショー」「国展」「春陽展」「暮らしを彩る器と工芸展」「日本きもの博覧会」「チャリティー全国大陶器市」などのチャリティー催しを後援、協賛し、社会福祉のために寄付が寄せられた。
- イ.関係団体の行事、催物(102件)
国際福祉機器展」「日本車椅子バスケットボール選手権大会」「全日本盲人写真展」「本間一夫文化賞」「心の輪を広げる障害者
理解促進事業」「朗読録音奉仕者感謝のい」「肢体不自由児・者の美術展」「全日本手をつなぐ育成会全国大会」「日本視覚ハンディキャップテニス大会」「全国ボランティアフェスティバル」「平成19年度肢体不自由児雪遊びのつどい」「障害者自立支援フォーラム2007」「愛知県障害者スポーツ大会」「日本自閉症協会全国大会」「北九州精神障害者家族会連合会総会」「福岡県情緒障害教育研究会」などの関係団体の実施する各種行事、催物などを後援、協賛した。
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9.寄付金
一般寄付金、チャリティー寄付金は、322件(個人:108件/団体:214件)130,942,488円にのぼった。
そのうち、
- 近畿支局扱い 57件(個人:7件/団体:50件)4,950,865円
- 中部支局扱い 37件(個人:5件/団体:32件)3,785,955円
- 九州支局扱い 53件(個人:5件/団体:48件)4,909,701円
であった。
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10.賛助会員・維持会員
賛助会員は一般法人に広く協力を求め、本年度は、20団体24口の新規入会があったが、業績不振等により、減額1団体20口、退会12団体12口の申し出もあり、合わせて198団体から3,020万円の支援を受けた。
また維持会員については、NHKおよびNHK関連団体役職員、NHK旧友会員など
5,534名にのぼる方々の協力を得て、その額は7,632,550円に達した。
〔特別賛助会員〕
- 第一生命
- 電通
- 東京電力
- 野村證券
- みずほコーポレート銀行
- NHKエンタープライズ
〔賛助会員〕
- アーチェリープロダクション
- アーティストハウスピラミッド
- 葵設備工事
- アストロデザイン
- アフラック
- 池上通信機
- 石川近鉄タクシー
- 岩谷産業
- 岩手ホテルアンドリゾート
- 梅田舞台
- エー・チーム
- 栄光舎
- 81プロデュース
- エクサート松崎
- NTTコミュニケーションズ
- NTTファシリティーズ関西事業本部
- 荏原製作所
- 遠藤波津子美容室
- 大阪ガス
- 大林組
- 岡谷鋼機
- オフィスエムアンドビー
- オフィスプロペラ
- 加賀電子
- 勝亦電機製作所
- 加藤電気工業所
- 川崎重工業
- 川嶋印刷
- 関西電力
- 近鉄タクシー
- 近物レックス
- クルーガー
- KDDI
- 京成電鉄
- 京葉銀行
- 高津商会
- 江綿
- 国際自動車
- コクヨ
- コジマ
- 紺文
- サラヤ
- サンコーシャ
- 山陽電子
- シーズコーポレーション
- JR東海
- ジェイアール東海高島屋
- JR東日本
- ジェット
- 四国電力
- 渋谷ビデオスタジオ
- 島精機製作所
- ジャパネットたかた
- 小学館
- 商船三井
- 新光証券
- 新日本空調
- 瑞雲書道会
- スーパー・ブレーン
- スタービーイング
- スタジオディーン
- 住友信託銀行
- 住友電気工業
- 駿台学園
- セノン大阪支社
- セルフサポート
- 善意の輪
- 全国大陶器市振興組合
- 全国陶器祭振興会
- 全日本空輸
- 全日本舞踊連合会ゼンリン
- 総合システム管理
- 相互住宅
- ソニー
- ダイキン工業
- ダイクレ
- 大成建設名古屋
- 大和自動車交通
- 大和証券エスエムビーシー高山信用金庫
- タムラ製作所
- 中国電力
- 中部盆栽組合
- 津幡技研
- つむら工芸
- 帝産キャブ名古屋
- 帝都自動車交通
- 電気興業
- 天神工務店
- デンソー
- 東海ゴム工業
- 東急ファシリティサービス
- 東京海上日動火災
- 東京日産自動車販売
- 東芝
- 東新紙業
- 東北電力
- トーエネック
- トヨタ自動車
- 名古屋鉄道
- 名古屋テレビ塔
- 西川
- 西日本アクセスコミュニケーションズ
- 西日本環境保障
- 日産自動車
- 日清食品
- ニッセイ同和損害保険
- 日本アムウェイ
- 日本アロハ協会
- 日本音楽事業者協会
- 日本音楽著作権協会
- 日本ガイシ
- 日本芸能実演家団体協議会
- 日本ケミカルリサーチ
- 日本交通
- 日本ゴルフツアー機構
- 日本コンピューター・システム
- 日本たばこ産業
- 日本通信機
- 日本電気
- 日本ハム
- 日本版画会
- 日本レコ?ド協会
- ネイチャー
- ノーリツ鋼機
- バーニングプロダクション
- 白洋舎
- 花岡無線電機
- 阪急産業
- 阪急電鉄
- ピーアールコンビナート
- ピープルスタッフ
- ビーワイルド
- ヒサヤ大黒堂
- 日立国際電気
- 日の丸自動車
- 福家書店
- 富士通
- 福建社
- ブラザー工業
- プロシード
- 報映産業
- 真柄建設
- マスプロ電工
- 松下電器産業
- 丸一鋼管
- 丸徳産業
- 三越名古屋栄店
- 三菱UFJ信託銀行
- 明電舎
- 森平舞台機構
- 山一商事
- ヤマザキマザック
- ヤマサちくわ
- 山本達浩
- ヨコシネディーアイエー
- 吉本興業
- WOWOW
- NHKアート
- NHKアイテック
- NHKインターナショナル
- NHK営業サービス
- NHKエデュケーショナル
- NHKエンジニアリングサービス
- NHKオフィス企画
- NHK九州メディス
- NHK共同ビジネス
- NHKきんきメディアプラン
- NHKコンピューターサービス
- NHKサービスセンター
- NHK情報ネットワーク
- NHKちゅうごくソフトプラン
- NHK中部ブレーンズ
- NHKテクニカルサービス
- NHK東北プランニング
- NHK名古屋ビルシステムズ
- NHKプロモーション
- NHK文化センター
- NHK放送研修センター
- NHK北海道ビジョン
- 共栄サービス
- 国際メディア・コーポレーション
- 総合ビジョン
- 日本放送協会学園
- 日本放送協会共済会
- 日本放送出版協会
- 日本文字放送
- 放送衛星システム
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11.役員
(1)役員体制 (平成20年3月31日現在)
- 理事長 北村 真征 (元NHK総合企画室[関連事業]局長)
- 副理事長 伊東 律子 (元NHK理事)
- 常務理事 小熊 修次 (元NHK大阪放送局副局長)
- 理事(非常勤) 江草 安彦 (社会福祉法人旭川荘名誉理事長・荘長)
- 理事(非常勤) 小山内 美江子(シナリオライター)
- 理事(非常勤) 金田 一郎 (社会福祉法人聴力障害者情報文化センター理事長)
- 理事(非常勤) 木内 美明 (NHK制作局長)
- 理事(非常勤) 原田 豊彦 (前NHK理事)
- 理事(非常勤) 北郷 勲夫 (財団法人日本障害者スポーツ協会会長)
- 理事(非常勤) 三浦 文夫 (武蔵野大学名誉教授)
- 監事(非常勤) 本田 章博 (社会福祉法人中央共同募金会常務理事)
- 監事(非常勤) 加藤 陽三 (株式会社NHK文化センター経理部長)
(2)理事および監事に支払った報酬等の額
当該事業年度における当事業団の理事および監事に対する報酬等の内容は、以下のとおり。
理事 11名 3,400万円
監事 2名 ?
(注)1.上記人数には、当期中に退任した非常勤理事1名が含まれる。
2.上記のうち、非常勤の理事8名、監事2名には、報酬は支払っていない。
終わり
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