社会福祉法人 NHK厚生文化事業団

NHK厚生文化事業団 平成18年度事業報告書

目次

はじめに

社会福祉の動きと事業団のとりくみ

今年度は、障害者自立支援法が施行され、また、介護保険サービスは「予防」を重点に行うなど、障害者や高齢者への福祉施策の見直しが行われました。
社会福祉に対する国民のニーズは、ますます多様化しており、広くきめ細やかな支援が求められています。
平成18年度、当事業団はNHK関連の社会福祉法人として、このような社会情勢の変化を踏まえ、国民の福祉ニーズに応えるさまざまな福祉事業を実施しました。

特に、障害者ならびに高齢者福祉を中心とした各種支援事業や情報提供、ボランティア促進事業など、NHKとの緊密な連携の下に放送と一体となった福祉事業を展開し、「心豊かな福祉社会の実現」に努めました。
特に、次の事業について新たな充実をはかり、積極的に推進しました。

○LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)など発達障害児に関するフォーラムや相談会を継続して開催するとともに、発達障害児の母子を対象とした「第1回のびのびキャンプ」を専門家と開発、実施しました。

○NHKの放送と連動したNHKハートフォーラムの実施

NHKのキャンペーン「認知症」の放送にあわせ、「認知症 あきらめない」をテーマに、東京、大阪でフォーラムを実施し、放送効果を高めました。
このほか、社会福祉の向上に資するため、障害者福祉・高齢者福祉・ボランティアをテーマに全国各地で多様な福祉のフォーラムを開催しました。(40回)

○福祉車両「福祉相撲号」、引き続き10台寄贈

福祉大相撲の純益により、障害者や高齢者のデイケアなどの福祉活動を行っている施設、団体に「福祉相撲号」を寄贈し、これまでの贈呈台数は233台となりました。
また、財政再建団体となった夕張市の社会福祉協議会に支援金を贈呈しました。

○福祉情報提供事業

ホームページの内容を充実し、利用者がアクセスしやすくしました。また、福祉情報を分かりやすくお伝えする福祉情報誌「はーとはーと」を創刊し、情報提供サービスを強化しました。

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1.障害者福祉事業

(1)こどもの発達相談会および療育キャンプ

大阪、名古屋、福岡において、ことばや発達の遅れた子どもとその親のための定例相談会、東京、大阪ではLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)など発達障害児を対象に相談会を実施した。東京では、第1回「のびのびキャンプ」を実施した。

定例相談会

大阪、名古屋、福岡で12回実施した。知的や言語の発達のおくれや、自閉症、重複障害などの子どもの相談が多かった。

LD教育相談会

大阪では平成12年度から「LD教育相談会」を、東京では平成13年度から「LD・ADHD・高機能自閉症教育相談会」を今年度も行っている。

母と子の療育キャンプ

東京では、障害のある子どもを対象に「母と子の療育キャンプ」を35回行ってきたが、平成18年からは大学教授や専門家の協力を得てADHD(注意欠陥多動性障害)の児童を対象にした療育キャンプを開発し、夏に第1回「のびのびキャンプ」として実施した。開催にあたっては、首都圏の親の会の協力を得た。
実施後のアンケートでは、参加者の多くの方からこれまでに経験したことのない楽しいキャンプであり、継続を希望する声をいただいた。
愛知県のやまびこキャンプは愛知教育大学と愛知淑徳大学の協力により23回目を迎え、家族やボランティアなど100人余りが大自然を楽しんだ。

(2)肢体不自由児・者の療育活動

肢体不自由児・者の療育キャンプを支援団体との共催・協力により、各地で実施した。夏季、冬季の野外活動を通じて、参加者の自立と社会参加を促進し、あわせて交流の輪を広げた。

(3)NHKハートフォーラム(障害福祉・学習障害福祉)やワークショップや福祉イベントの開催

自閉症やLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などについても取り組みを強化し、各地の放送局や関係団体と共催で、NHKハートフォーラムを10回、ワークショップなどを4回開催した。初めて実施したふくし体験(障害・高齢擬似体験)にはたくさんの子どもが関心を示した。また、NHKが中心となって取り組んでいる「NHKハートラボ」の実施に全面的に協力している。

○障害福祉

○発達障害福祉

○精神障害のある人の家族のためのワークショップ

秋田県、福島県、宮城県の精神障害者県連合会とともに、SSTリーダー 高森信子さんによる「精神障害のある人の家族のための講演とワークショップ」を実施した。

○子どもと福祉 「ストレッチマンと“ふくし体験”」

NHK教育テレビに親しんでもらおうと毎年開催されている「NHK秋のふれあい広場」で、教育テレビで人気の高い“ストレッチマン”とともに車いす体験、高齢者・視覚障害者擬似体験、盲導犬と歩く体験コーナーを設け、子どもたちに体験してもらった。
NHK玄関前で行われた体験コーナーのステージには1500人の方々が集まった。

○NHKハートラボ

障害者や健常者がともに参加するワークショップを実施した。

(4)第41回NHK障害福祉賞

第41回を迎えた「障害福祉賞」は、テレビ・ラジオによる周知の回数が増えたこともあり、第1部門を中心に401編の応募があり、次の実践記録が入選となった。
第1部門 障害のある本人の部門
第2部門 障害のある人とともに歩んでいる人の部門

応募数 401編(第1部門:278編、第2部門:123編)
入選作

入選作品は「入選作品集」として刷成し、広く頒布したほか、朗読による音声版(テープ)の入選集を作成し、全国の点字図書館や視覚障害の応募者などに提供した。
贈呈式は12月1日にNHK放送センターで行った。
また、第41回の応募作品のうち3作品が、「ハートをつなごう」(平成18年12月4日?6日NHK教育テレビ)で、シリーズで放送されたほか、最優秀の横田真司さんと優秀の隈部浩美さんは 、贈呈式当日の「ラジオ深夜便」に出演した。

(5)第11回NHKハート展

障害のある人がつづった詩と、その詩をモチーフに各界の著名人が制作したアート作品を組み合わせて展示する「NHKハート展」。平成6年度から開催されている11回目の展覧会には、これまでで一番多い4,898編の詩が寄せられた。その中から50篇の詩が選ばれ、作詩者の想いを表現した絵などが添えられた。
これらの作品は、平成18年3月7日から12日まで日本橋三越での東京展をはじめ、大阪市、静岡市など14か所の巡回展で紹介され、入場者は74,813人に上った。
「ハート展」は応募作品、入場者数、開催希望も年々増えてきており、好評を博している。
また、第12回NHKハート展には、昨年をさらに上回る6,316編の詩が寄せられた。第12回NHKハート展は平成19年3月6日から11日までの日本橋三越での東京展をはじめとして、平成19年度内に全国12会場で開催する予定。

第11回NHKハート展入場者数(14会場)

(6)NHKハートストリートの展開

NHKの福祉キャンペーンを推進する「NHKハート・プロジェクト」は2年目を迎えた。
この催しは、渋谷駅からNHK放送センターまでの公園通りを障害者のアートで飾り、街行く人々に楽しんでもらうとともに、障害者理解を深めてもらおうと実施している。

オープニングイベント 11月18日(土) ハートストリート・パフォーマンス
場所 マルイシティー渋谷1階入口前
出演 穴澤雄介さんバイオリン演奏のほか、キーボード、和太鼓の演奏

協力団体
絵画 東京都立養護学校(中野、港、青鳥、光明)、神奈川県立養護学校(高津)、川崎市立養護学校、日本肢体不自由児協会、日本チャリティ協会、東京都知的障害者育成会、渋谷区障害者団体連合会、渋谷区内在住障害者などの団体や個人
街路灯・店舗 渋谷区公園通商店振興組合

(7)スポーツイベントの開催

東京都、東京都障害者スポーツ協会とともに重度障害者と知的障害児・者が参加するスポーツの集いを実施した。
また、障害のある人のスポーツ、運動競技への関心の高まりを受け、障害のある人もない人もスポーツを通じて交流を深める「NHKハートスポーツフェスタ」を5会場で開催した。

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2.高齢者福祉事業

(1)NHK福祉ネットワーク「公開 すこやか長寿」

NHK教育テレビ「福祉ネットワーク 公開すこやか長寿」の番組収録と、高齢者の健康等に役立つ講演を内容とした高齢者福祉イベントを全国10か所で開催した。

(2)NHKハートフォーラム(高齢者福祉)

地域の高齢者福祉のニーズに応えながら、楽しく参加できる健康づくりフォーラムや放送を受けてさらに理解を深める認知症フォーラムなど13回開催した。

(3)ラジオ公開生放送「鎌田 實 いのちの対話」の実施

長野県諏訪中央病院の鎌田 實医師をホスト役に毎回多才なゲストを迎え「いのち」について参加者とともに考えるラジオ公開生放送。今年度は4回行い、朝早くの生番組にもかかわらず多くの視聴者が参加した。

(4)第19回どう生きる高齢社会「銀の雫文芸賞」

公益信託「雫石とみ文芸賞基金」による「銀の雫文芸賞」は、高齢社会をテーマとした特色ある文芸賞で、19回目を迎えた。今回は、全国から432編の応募があり、次の3編が入選した。
入選作品は、「銀の雫文芸賞作品集」として刷成し、広く頒布した。

なお、「髪にふれる」は、ラジオ「FMシアター」(平成19年1月13日(土)NHKラジオ?FM)で放送された。

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3.ボランティア活動促進事業

我が国のボランティア活動は、児童・障害者・高齢者など福祉分野はもとより、さまざまな分野で多様、かつ活発に展開されている。
NHKからの受託事業として運用している「NHKボランティアネット」は、ボランティア活動に携わる人たちや推進団体への情報源として、ますます評価が高まっている。
また、各地の放送局や地元の関係団体などとの共催で3回、NHKハートフォーラム(ボランティア)」を開催した。

(1)NHKボランティアネットの運用

インターネットを通してボランティアに関する情報を発信する「NHKボランティアネット」は、阪神・淡路大震災でボランティアが注目された平成7年にスタートし、以来12年の実績を積み重ねてきた。
今やボランティア活動は日本社会に定着し、放送番組やニュースでも活動状況はしばしば取り上げられ、国際社会でもまた地域社会でもボランティアの存在は欠くことができないものとなっている。
近年、ボランティア体験が学校等のカリキュラムの一環として行われるようになり、東京都は19年度から高校生の「奉仕活動」を必修とすることとした。また、団塊世代が定年を迎え、ボランティア活動に積極的に参加していくことが期待されている。

平成18年度は、災害活動への支援情報のいっそうの充実をはかるとともに、利用者のニーズに的確に応え、信頼されるホームページの運用に努めた。
まず、コーナーの一つである「防災もの知りノート」を刷新した。火山関連情報など新たな情報を追加するとともに、内容を全面的に見直し、最新データへ更新をはかった。
「ボランティア便利帳」は、新たな活動情報を加えるなど、情報内容を見直し、分かりやすく親しめるコーナーとした。
さらに、シニアにボランティア活動を促す新年度の新コーナー「定年後をたのしむ」に向けて、ボランティア入門講座や活動中のボランティアのメッセージなどを取材、制作作業を進めた。
今年度も引き続き、災害支援情報を提供した。5月のジャワ島中部地震、7月の「平成18年7月豪雨」、9月の宮崎県延岡市ならびに10月の北海道佐呂間町での竜巻被害、19年3月の「能登半島地震」などでは、NHKニュースや義援金・救援金募集の情報、ボランティアの活動状況などを特設コーナーを設けて発信した。

「各地のボランティア情報」には、常時250?300件超の活動を掲載。
またホームページへのアクセスとしては、1日平均15,000弱のページビューがあった。年間の総ページビューは5,280,455であった。

(2)NHKハートフォーラム(ボランティア)の開催

NHK各放送局や関係団体と共催でフォーラムを3回実施した。

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4.福祉情報の提供事業

社会福祉に対する国民の要望や関心は年々高まり、充実した福祉情報の提供が求められている。そのような状況の中、当事業団の特色であるNHKの放送と一体となった福祉活動の充実をはかるため、福祉情報の提供に努めている。特に、創立以来の基幹事業の一つである、NHKの福祉番組を複製して貸し出しを行う「福祉ライブラリー(テープとビデオ)」は、福祉を学ぶ音声・映像資料として多くの方に利用されている。
また、これまで福祉情報を提供してきた福祉情報誌「ピーヴォ」を見直し、多くの方に親しんでいただける情報誌「はーとはーと」を発刊した。
さらに、ホームページを大幅にリニューアルし、各種催しの周知、事業団活動の報告を充実した。アクセシビリティに配慮し、誰もが利用しやすいホームページとした。
NHKの福祉キャンペーン「NHKハートプロジェクト」を推進するため全面的に協力した。

(1)福祉ライブラリー活動

NHKの福祉関係の新番組や反響の大きかった番組をいち早く加え、番組複製(テープとビデオ)を行い、利用者のニーズに応えた。
特に、ビデオライブラリーは、NHK福祉キャンペーンの「認知症」の放送後直ちに関連番組をライブラリー化し、利用者の要望に応えた。
また、聴覚障害者向けに字幕付きのビデオを作成し、全国の聴覚障害者関係施設に貸し出しの委託を継続して行った。

(2)NHK福祉情報誌「はーとはーと」を発刊

これまで9年間にわたり最新の福祉に関する話題や、NHKの福祉番組情報を提供してきた「ピーヴォ」を見直し、著名人や障害者のインタビューを通して読者に福祉の関心を高めていただく福祉情報誌「はーとはーと」を発刊した。

年4回(季刊) 1回8,000?10,000部 年間 33,000部
2006夏号(6月25日発行) 八代亜紀 (歌手)
武久源造 (鍵盤楽器奏者)
秋号(9月25日発行) 松島トモ子(日本車いすダンス協会理事)
落合啓士 (視覚障害者サッカー選手)
冬号(12月20日発行) 橋 幸夫 (歌手)
横田真司 (第41回NHK障害福祉賞最優秀賞受賞)
2007春号(3月25日発行) 田辺鶴英 (講談師)
梅木 久代(京都盲ろう者ほほえみの会会長)

(3)ホスピスガイドブック「ホスピスってなぁに?」の配布

この冊子は肉親をがんで亡くされた千葉市のYさんからの寄付をもとに発行しているもので、これまで8版の改訂を行い30万部を超えている。
新聞やテレビ、ラジオでの周知、がん患者の増加、終末期医療への関心の高まりによりガイドブックの配布を希望する人が増えており、希望者には無料で配布している。(送料は利用者負担)

ホスピスガイドブック「ホスピスってなぁに?」(第8版)

ガイドブックは個人のほか、終末期医療を学ぶ人、福祉系大学、看護学校、医療従事者の研究会などで多く利用されている。

(4)NHK福祉キャンペーン「NHKハート・プロジェクト」との連携

「NHKハート・プロジェクト」は、NHKが昨年度から福祉キャンペーンとして始めたもので、「ともに生きる社会」をテーマにNHKの福祉番組や福祉イベントを多くの視聴者にご利用いただこうと、シンボルマークを親しみやすい「ハート」で統一して、放送やホームページなどを通して視聴者に呼びかけた。当団はこれまで蓄積してきた福祉事業の経験をもとに、下記の番組制作やイベント実施に協力した。

主な番組やイベント

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5.チャリティー事業

NHKをはじめ多くの関係団体の支援・協力を得て、以下の主催チャリティー事業を実施した。
チャリティーによる純益は、障害者福祉事業などに役立てたほか、福祉機器や車両を購入し福祉関係団体・施設へ贈呈した。
(「※」印は物品などの贈呈をした催しで、詳細は、6‐(5) に記載 )

(1)NHK番組公開チャリティー

(2)事業団企画チャリティー

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6.その他の支援事業

「NHK歳末たすけあい・NHK海外たすけあい」や台風など災害発生時にNHKとの連携により、救護活動を実施した。また、障害者・高齢者の福祉および地域福祉の推進を支援する「わかば基金」の贈呈、チャリティー事業の益金による福祉機器の贈呈など各種支援事業を展開した。
また、「佐呂間町竜巻災害」による被災地へ救援物資を急送したほか、国内の大雨や台風被災地支援と「フィリピン地滑り災害」、「ジャワ島中部地震災害」などの支援のため、全国のNHKと日本赤十字社などとともに義援金や救援金の受け付けを実施した。

(1)「NHK歳末たすけあい・NHK海外たすけあい」

平成18年度「NHK歳末たすけあい・NHK海外たすけあい」をNHK、中央共同募金会、日本赤十字社と共催で12月1日?25日の間実施した。
今年度は、11月26日(土)、特別番組「あなたのやさしさを2006」を放送し、「NHK歳末・海外たすけあい」の義援金がどのように使われているかを紹介した。
初日の12月1日(金)にはたすけあいのキャラクターであるどーもくんの着ぐるみが渋谷駅ハチ公前で街頭募金に参加したほか、番組に出演してたすけあいへの協力を呼びかけた。
また、全国の各放送局でも、11月から12月にかけて福祉キャンペーン「NHKハート・プロジェクト」として放送やイベントを集中的に展開する中、「NHK歳末・海外たすけあい」をその中核事業として位置づけ、様々な方法でPRに努めた。 その結果、平成18年度は、「歳末」「海外」を合わせた義援金総額は過去10年で最も多くなった。

義援金総額 17億6,209万9,868円(17万2,597件)

歳末たすけあいは、中央共同募金会を通じて全国の障害者の方々や、援助や介護を必要とするひとり暮らしのお年寄り、援助を必要とする子どもたち、長期療養生活をしている人、生活が困難な世帯、災害地などに配分された。
海外たすけあいの義援金は、日本赤十字社が赤十字国際機関と協力し、スーダン西部ダルフール地域やタンザニアにおける難民への支援、ケニアなどアフリカ諸国における干ばつ・食糧危機に対しての支援を継続し、アジア・大洋州諸国での災害対策事業を支援する。
また、南部アフリカにおいて、エイズ患者とその家族に対する支援やエイズ感染予防教育を実施、インドネシアを中心にHIVの感染予防活動などの支援を行う。

(2)国内・海外の災害義援金受け付けの実施

平成18年度当事業団ではNHK、日本赤十字社、共同募金会などと共催で、「ジャワ島中部地震災害救援金」を受け付けた。
また、国内での台風、地震、竜巻などの地域災害では、当事業団(地域によっては、当事業団支局)と被災地のNHK各放送局などで、義援金受付けを6件行った。18年度末の3月25日に石川県能登沖で起きた地震により被災された方々に対して、NHK金沢放送局などでは「能登半島地震災害義援金」の受付を行っている。

(3)災害救護活動の実施

災害発生時には、NHKと連携し救護活動を実施している。平成18年度は、宮崎県、鹿児島県、長野県の豪雨災害、北海道佐呂間町で大規模な竜巻災害が発生し多数の死傷者が出て災害救助法が適用された。被災者に対してNHK各放送局を通じて、災害救援物資タオルを送付した。

(4)第18回地域福祉を支援する「わかば基金」

あすの福祉の芽を育てる「わかば基金」は、福祉の分野で地道に活動を続けているグループを励まし、支援するために設けられたもので、今回で18回目を迎えた。
全国419件のグループから申し込みがあり、9月4日の選考委員会で、17グループを選考し、総額707万円の支援金を贈った。
これで、初回からの贈呈件数は267グループとなった。

(5)物品などの寄贈

(6)催物への招待

「第40回 NHK福祉大相撲」などチャリティー催物開催時に、知的障害施設、盲学校生徒などの方々739名を招待した。

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7.広報活動

広く事業団の活動を周知するため、事業内容を紹介する印刷物を催し物会場で配布したり、定期的に福祉情報誌を刊行するなど福祉活動への理解と協力を求めることに努めた。また、ホームページを大幅に拡充し、催し物の周知や活動報告などを分かりやすく伝え、「NHKボランティアネット」と合わせて、ネット時代にふさわしい広報活動を行った。

(1)広報物の作成・配布

「NHK厚生文化事業団年報」(年1回)などを発行して、事業団の福祉活動への理解促進をはかった。
また、NHK福祉情報誌「はーとはーと」(年4回:季刊誌)「事業団のふくし(業務案内パンフレット)」「事業紹介ポスター」を作成し、催し物会場での配布をはじめ、さまざまな機会をとらえて、周知活動を行った。
また、NHKの放送、ニュースによる各種事業の紹介のほか、外部に対する記事提供により、新聞・雑誌などでも活動内容が紹介された。

(2)広報活動の強化にホームページの拡充

ネット時代をむかえ、事業団のホームページを全面的に作り直し、利用者に見やすく、分かりやすい画面とした。
内容は、事業団の催し物の予定、実施したフォーラムの報告、福祉ビデオライブラリーの検索などのほか、事業団が長年蓄積しているNHK障害福祉賞や高齢者の生き方を綴る「銀の雫」の入選作品、「ホスピスってなぁに?」の冊子の一部をネットで閲覧できるようにした。
さらに、メールで利用者のお問い合わせに即応出来るようにした。
今後、福祉情報のコンテンツを開発しネット社会にふさわしい業務を展開する。

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8.共催、後援、協賛した事業

(1)関係団体等との共催事業

関係団体とともに下記の事業を実施した。

(2)後援、協賛したもの

福祉、医療、教育団体が行う福祉事業や福祉目的のチャリティー事業に積極的に協力し、本部・支局合わせて269事業の後援、協賛を行った。

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9.寄付金

一般寄付金、チャリティー寄付金は、322件(個人:143件/団体:179件)121,114,366円にのぼった。

そのうち、 であった。

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10.賛助会員・維持会員

賛助会員は一般法人に広く協力を求め、本年度は、38団体40口の新規入会および1団体29口の増口があったが、業績不振等により、減額1団体2口、退会7団体8口の申し出もあり、合わせて190団体から3,100万円の支援を受けた。
また維持会員については、NHKおよびNHK関連団体職員など6,422名が登録し、その額は7,909,600円に達した。

〔賛助会員一覧〕

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11.役員

(1)役員体制 (平成19年3月31日現在)

(2)理事および監事に支払った報酬等の額

当該事業年度における当事業団の理事および監事に対する報酬等の内容は、以下のとおりです。
理事 12名 32百万円
監事 2名 ?

(注)1.上記人数には、当期中に退任した常勤理事2名が含まれています。
2.上記のうち、非常勤の理事7名、監事2名には、報酬は支払っていません。

終わり

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